チェス解析ソフトのShashGuruは、チェスエンジンが調べた局面をLLMによる自然言語の説明へつなぐ。大会向けには、参加チームが対局後に使うPC内の構成と、観客が対話するサーバー上の構成が示された。
局面と棋譜を受け取り、解析を文章にする
チェス解析ソフトのShashGuruは、FEN形式の局面またはPGN形式の棋譜を入力として扱う。局面の解析はチェスエンジンに任せ、その結果をLLMによる自然言語の分析につなぐ。
ソースコードは公開リポジトリで確認でき、ライセンスはGPL-3.0と表示されている。公開された説明には、外部のチェスエンジンやツールとしてAlexanderとShashChessを組み込むか呼び出す構成も記されている。
ShashChessの解析にLLMの説明を重ねる
Intelによると、ShashGuruはボローニャ大学でコンピューターサイエンスを学ぶAlessandro Libralessoが開発したオープンソースの研究用ソフトウェアだ。解析の基盤となるShashChessは、Stockfishから派生したカスタマイズ版のチェスエンジンである。
このエンジンによる戦略解析に、言語モデルLlama-3.1-8Bの会話能力を組み合わせる。エンジンが局面を調べ、LLMがその分析を文章で伝える構成だ。
参加チームの分析はPC内で実行する
大会参加チーム向けのShashGuruは、Core Ultra 200Vシリーズ搭載PCでOpenVINOを使い、ローカルに実行する構成である。Intelは、試合間に人間が理解できる形式の分析をチームへ提供するとしている。
Intelが示した大会計画では、18大学のチームが対局を終えてからAI Analysis Roomに入る。対局中の着手を支援する用途ではなく、終了した試合を次の対局までに振り返る利用形態として示されている。
観客の対話にはXeon 6上の構成を使う
観客向けには、ShashGuruとチャットしながら対局の内容を理解する使い方が示された。参加チームがPC内で分析を受ける構成とは別に、観客向けの処理にはPコア搭載のXeon 6プロセッサーを使う。
Intelは、この観客向け構成を多数の利用者への提供を想定して動かし、ほぼリアルタイムの応答に向けて調整したとしている。対局後の振り返りと観客への説明を、それぞれ異なる計算環境に割り当てた構成である。