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日立のHMAX、現場知識をAI運用につなぐデータ基盤を追加

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    HMAXに、現場の運用知識を蓄積するデータ基盤と、監視・運用にAIを適用するソリューションが加わった。

  2. 実現の仕組み

    HMAX Data Fabricは、現場データと熟練者の暗黙知をオントロジーに基づいて整理し、知識グラフとして蓄積する。

  3. 得られた結果

    データセンター向けには、電力・IT・冷却設備をまたぐ監視や障害対応を支援する製品群が追加された。

  4. 従来との違い

    HMAXの分野別ソリューションにデータセンター向け製品群が加わり、分野横断型には3つのソリューションが加わった。

電力盤、サーバーラック、冷却設備を横断するデータセンターと、運用知識を整理する層状のデータ構造
AI生成画像

現場のデータと熟練者の知識をAIが利用できる知識グラフに整理し、監視・運用へつなぐ仕組みがHMAXに加わった。日立製作所は、データセンター運用とサイバー対策向けのソリューションも追加した。

現場知識を扱う分野横断型ソリューションを追加

日立製作所は、社会インフラ向けのAIソリューション群「HMAX」を拡張し、分野横断型のHMAX Data FabricとHMAX AI Operationsを導入した。現場の知識をAIが利用できる形で蓄積し、その知識を監視・運用へ適用する構成だ。

分野横断型にはサイバー対策向けのHMAX Cyberも加わった。データセンター向けのHMAX Data Centerは、業種や業務に合わせた分野別ソリューションとして追加された。

オントロジーで現場データと暗黙知を結び付ける

データ基盤のHMAX Data Fabricは、多様な現場データと熟練者の暗黙知を、概念やその関係を定義するオントロジーに基づいて整理する。整理した情報を、AIが利用できる知識グラフとして蓄積する。

この知識グラフが、現場から取り出した情報をAIの運用に渡す接点となる。日立製作所が示した構成では、現場での知識抽出とデータ基盤への蓄積が一続きの工程になる。

蓄積した知識を監視・運用へ接続する

日立製作所のPhysical AI FDEチームは顧客の現場に入り、運用知識を抽出してHMAX Data Fabricに蓄積する。続いて、HMAX AI Operationsを通じてAIを監視・運用へ適用する工程までをつなぐ。

HMAX Data Fabricが知識を保持し、HMAX AI Operationsが運用への適用を担う構成である。日立製作所は、この一連の取り組みをPhysical AIの現場導入に向けたものと位置付けている。

データセンターの電力・IT・冷却設備を横断して扱う

分野別に追加されたHMAX Data Centerは、データセンターを支えるインフラの自律的な運用・保守と全体最適化を対象とするソリューション群だ。電力、IT、冷却の各設備をメーカーの違いをまたいで統合監視する。

監視した設備の情報は相関分析に利用され、設備を横断した障害対応や継続的な運用改善を支援する。日立製作所は、設備運用の知見とPhysical AIを組み合わせるとしている。

サイバー対策を備えから復旧まで分けて提供

分野横断型のHMAX Cyberは、サイバー攻撃から顧客システムを保護し、事業継続を支援する運用レジリエンスサービスとして導入された。リスクへの備えを支援するIdentify、24時間体制の監視・運用を支援するManage、インシデントからの復旧を支援するRecoverの3種類で構成される。

データセンターの設備運用とサイバー対策は、それぞれHMAXに追加された別のソリューションである。前者は物理設備を横断した監視と対応、後者はシステム保護から復旧までを対象にする。