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AI計算基盤の変更をデジタルツインで事前検証

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    仮想環境DSX Airでは、対応するAI計算基盤の構成変更やソフトウェア連携を、実機到着前に検証できる。

  2. 実現の仕組み

    ノード単位で再現したソフトウェアとAPIを、ポリシーや実行制御ソフトと一緒に動かし、組み合わせた際の動作を確認する。

  3. 得られた結果

    動画検索・要約の参照ワークフローでは、仮想環境から実GPU上のAIモデルへ接続し、動画の解析・検索を行う。

  4. 従来との違い

    DSX Airの検証構成に、シミュレーション外の実GPUで動くAIサービスが組み込まれた。

半透明のデジタルツイン内に並ぶ仮想サーバーノードと、動画を解析して検索結果を返す別置きのGPUサーバーを描いた編集イラスト。
AI生成画像

AI計算基盤の構成変更を、本番へ適用する前に仮想環境で検証する。NVIDIAのDSX Airは、対応するソフトウェアとAPIを再現し、Brevが提供する実GPU上のAIサービスも接続する。エージェントが検証を進める構成では、結果を組織のポリシーと照合し、適用の推奨や修正タスクへつなぐ。

実機到着前に構成とソフトウェア連携を試す

NVIDIAが提供するシミュレーション環境DSX Airは、AI計算基盤をノード単位のデジタルツインとして再現する。ここでのデジタルツインは、基盤の構成と対応するソフトウェア・APIを動かせる仮想環境を指す。

NVIDIAによると、この環境では実機の到着や本番配備を待たずに、対応する構成変更とソフトウェア連携を検証できる。CI/CDへ統合すれば、変更を次の段階へ進める前に自動検証することも可能になる。

APIと実行制御を一緒に動かして確認する

仮想環境で確認する対象は、各要素を組み合わせた際の動作だ。ノード単位のシミュレーションでは、ソフトウェア、API、ポリシー、処理の実行を管理するオーケストレーターを一緒に動かし、その相互作用を検証する。

この動作検証と、ワークロードや性能の推定は役割が異なる。処理性能を推定する場合には、対象に適した性能モデルや測定を用い、構成・ソフトウェアの検証結果とは区別して扱う。

検証結果をポリシーと照合し、承認へ渡す

NVIDIAが示す検証ループでは、AIエージェントが変更に対応するデジタルツインを選択または構成する。その環境に対して、ワークフローで利用可能な構成チェックやセキュリティチェックなどの検証ツールを実行する。

得られた結果は、承認済み文書から取得した組織のポリシーや専門知識と比較し、根拠付きの報告へまとめる。エージェントはその報告を基に、適用の推奨、修正タスクの作成、人への承認依頼へ振り分ける。本番環境へ反映する権限は、人の承認とポリシー制御が管理する。

仮想環境の動画処理を実GPU上のモデルへ接続

検証ワークフローで使うAIサービスには、実際のGPU計算資源を接続できる。DSX Airの利用者は、オンデマンドGPUサービスNVIDIA Brevへ接続し、GPU付きの実行環境を選んでデジタルツインのワークフローへ組み込む。

動画検索・要約の参照ワークフローVSSでは、環境をDSX Airでシミュレーションする一方、AIモデルはシミュレーション外のBrevのGPUインスタンスで動く。動画処理はそのモデルへ接続して解析・検索を行う構成で、仮想基盤と実際のAI計算を一つのワークフローに組み合わせている。