AI

Anthropic、AMD製GPUの最大2ギガワット規模の導入へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    Anthropicは、最大2ギガワット規模のGPU計算基盤の導入に向け、AMDとの提携を結んだ。

  2. 実現の仕組み

    導入するラック型計算基盤は、MI455XのGPUにCPU、ネットワーク技術、ROCmソフトウェアを組み合わせる。

  3. 得られた結果

    AMDはAnthropicへの最大50億ドルの出資を約束した。

  4. 従来との違い

    既存のAMD製GPU利用に加え、Claudeを使う複数年のソフトウェア開発協力が始まる。

明るいデータセンターのラック列を背景に、手前の開いた演算トレイに複数の汎用アクセラレーター、CPU、短い内部接続を描いた編集イラスト。
AI生成画像

Claudeを支える計算基盤に、AMD製GPUを最大2ギガワット規模で導入する計画が具体化した。ラック型計算基盤にGPU、CPU、ネットワーク、ソフトウェアを組み合わせ、最初の1ギガワット分は2027年前半に導入を始める予定だ。

既存のGPU利用からラック型計算基盤の導入へ

AIサービスClaudeを開発するAnthropicと半導体メーカーAMDは、最大2ギガワット規模のGPU導入に向けた提携を結んだ。AnthropicはClaudeへの需要に対応するため計算基盤を拡張しており、今回の導入にはラック型計算基盤のAMD Heliosを採用する。

Anthropicは既にAMD Instinct MI355XのGPUを利用している。今回の計画はその利用を基盤とし、導入対象をAMD Instinct MI450 SeriesのGPUを搭載するラック構成へ広げる。

GPUにCPU、ネットワーク、ROCmを組み合わせる

導入するラック型計算基盤には、MI450 Seriesに属するMI455XのGPUを搭載する。CPUにはAMD EPYC「Venice」を使い、AMD Pensandoのネットワーク技術とGPU向けソフトウェアのROCmを組み合わせる。

この構成に合わせたソフトウェア開発にも、AIモデルのClaudeを活用する。AMDとAnthropicは、GPU計算基盤の導入とともに、AMDのソフトウェア開発を支援する複数年の技術協力を開始する。

ClaudeをGPU向け処理の最適化と開発支援に使う

技術協力では、Claudeを使ってAMD Instinct向けの処理を最適化し、ROCmの開発を加速する計画だ。GPU上で実行する処理と、その実行を支えるソフトウェアの双方を共同開発の対象にする。

Claudeの採用は、この共同開発に加えてAMDの開発および製品開発の各チームへ広げる予定だ。処理の最適化や開発の加速は、これから取り組む目標として位置付けられている。

最初の1ギガワット分は2027年前半に導入開始

提携には計算基盤の導入と技術協力に加え、資本面での関与も含まれる。AMDはAnthropicに対し、将来、最大50億ドルを出資することを約束した。

GPU計算基盤の導入は段階的に進める計画で、最初の1ギガワット分は2027年前半に着手する。最大2ギガワットという規模は導入計画の上限であり、稼働済みの計算基盤の規模を示すものではない。