科学者向けのClaudeサブスクリプション1万席が、1年間の無料・割引枠として開放された。研究室の利用量が通常枠を超えれば、研究課題ごとに最大5万ドルのクレジットを別途申請できる。
1万席を無料と月額15ドルの二段階で開放
Anthropicは、世界の科学者向けにClaudeのサブスクリプション1万席を1年間、無料または割引料金で開放した。利用枠は、新設した科学者向けチームプラン「Claude team plan for scientists」を通じて提供する。
料金は利用上限に応じた二段階で、標準席は無料となる。プレミアム席は標準席の5倍の利用上限を備え、月額15ドルに設定された。
主任研究者の資格確認から研究室の利用者追加へ
科学者向けチームプランへ登録できるのは、学術機関または非営利研究機関の主任研究者か、それと同等の立場にある申請者である。登録時には、この立場と所属先について資格確認を受ける必要がある。
確認を通過した申請者は、所属する研究室の研究者を自分のプランへ追加できる。個々の研究者が別々に登録主体となるのではなく、資格を確認された研究室の責任者を起点に利用者を加える構成だ。
通常の利用上限を課題別クレジットで補完
研究室の利用量が標準席またはプレミアム席の上限を超える場合は、AI for Science programへ研究課題ごとに最大5万ドルのクレジットを申請できる。サブスクリプションの席と研究課題向けクレジットは別の支援経路であり、追加需要は後者へ申請する。
クレジットの申請資格は、チームプランの登録条件より広い。チームプランでは主任研究者か同等の立場が登録主体となる一方、AI for Science programには研究者であれば申請できる。
研究ツールと計算資源をClaude Scienceに統合
6月に開始された研究向けAI製品Claude Scienceは、研究者がよく使うツールを統合し、監査可能な成果物を生成する。計算資源にも柔軟にアクセスできるよう設計され、サブスクリプションや課題別クレジットと並ぶ研究支援の一部を担う。
AI for Science programは、これまで主に生物科学の研究者を支援してきた。Anthropicは対象範囲を見直し、計算負荷の高い研究を含む他の科学分野にもクレジット提供を広げる意向を示している。
生命科学ではモデル別のアクセス条件を維持
研究支援の対象を広げる一方、利用可能なモデルには分野別の条件が残る。当面、生物学と化学の研究者が利用できるモデルはOpus-class modelsに限られる。
Claude Fable modelsは、専門的な生物学および医薬品開発の問い合わせを引き続きブロックする。Anthropicは、この制限の理由をデュアルユースのリスクとしている。
別のアクセス経路として、Anthropicは米国政府と連携し、生命科学の専門家が研究開発にMythos-class modelsを利用するためのプログラムを進めている。このプログラムには、すでに最初の参加者が登録された。