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火星探査車キュリオシティ、風が削った崖を最も詳しく撮影

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    火星探査車キュリオシティが、NASAの説明でこれまでで最も詳細な遠方の風食崖の画像を取得した。

  2. 実現の仕組み

    搭載カメラMastcamの6枚の画像を地球へ送り、合成して一つのパノラマにした。

  3. 得られた結果

    朝の景観では、手前の地表が青みを帯び、地平線上の崖が朝日に照らされた姿を捉えた。

  4. 従来との違い

    今回のパノラマでは、通常のMastcam画像処理からホワイトバランス処理を省き、朝の見え方を残した。

火星の青みを帯びた岩地に立つキュリオシティと、朝日に照らされたシャープ山の風食崖を描いた横長の編集イラスト。
AI生成画像

火星探査車キュリオシティが、風に削られた遠方の崖を朝日の中に捉えた。NASAがこれまでで最も詳細とするパノラマは、搭載カメラの6枚の画像を合成し、通常のホワイトバランス処理を省いて朝の見え方を残している。

6枚の撮影画像を地球でパノラマに合成

NASAの火星探査車キュリオシティは、2026年8月11日、風に削られた地形yardangsを朝日に照らされた姿で撮影した。NASAは、このパノラマが遠方の風食崖をこれまでで最も詳細に捉えているとしている。

撮影には搭載カメラMastcamを使った。個別に撮影した6枚の画像を地球へ送信し、受信後に合成して一続きの景観に仕上げた。

色の補正を省いて残した朝の景観

今回の画像処理では、Mastcam画像の多くに施されるホワイトバランス処理を省いた。朝の見え方を残すために選ばれた処理である。

撮影時刻は火星の現地時刻で午前8時30分だった。画像には青みを帯びた手前の地表が写り、その奥の地平線では朝日が崖を照らしている。

約16キロメートルに広がる最上部の地層

撮影対象のyardang層は、シャープ山の北西部に約16キロメートルにわたって広がる。探査車が登っている山の肩では、積み重なった地層の最上部に位置する。

この層がどのように形成されたかは確定していない。NASAが挙げる仮説の一つは、古代の火山噴火による灰が堆積したというものだ。

標高差1キロメートルを登り、崖の基部へ向かう

キュリオシティは2014年からシャープ山を登り、2026年8月26日までにゲール・クレーター底から1キロメートルの標高差に達した。これは登坂で獲得した高さであり、走行距離ではない。

NASAの探査担当者は、2027年中にyardang層の基部へ到達することを目指している。到達後はロボットアームを使い、この地形の現地データを取得する計画だ。