艦載ドローンとハイブリッド推進を備える海外領土向け哨戒艦POMの引き渡しが4隻に達した。4番艦Jean Tranapeは7月10日にフランス海軍へ渡り、就役に向けた運用試験を開始できる段階に進んだ。
監視・推進能力を備える4番艦が海軍へ
フランス装備総局(DGA)は、海外領土向け哨戒艦Jean Tranapeをフランス海軍へ引き渡した。この艦は、計6隻を整備する海外領土向け哨戒艦POMの4番艦に当たる。
最初の3隻は2023年、2024年、2025年にそれぞれ引き渡されている。今回の引き渡しで、海軍に渡ったPOMは4隻となった。
艦載ドローンが監視を補い、推進方式が運用を支える
POMは、フランスの排他的経済水域で主権維持と保護の任務を担う海軍の装備を強化するための艦艇である。DGAによると、艦載ドローンを利用することで監視能力を高めるという。
監視を担う装備に加え、航行にはハイブリッド推進を採用している。DGAは、この推進方式が運用の柔軟性をもたらすとしている。
2カ月半の航海と多国間演習を経験
Jean Tranapeは、引き渡しまでに2カ月半の航海を経験した。DGAは、この航海で持続航行能力と艦の能力が示されたとしている。
フランス領ポリネシアを通過した際には、多国間・統合演習Mararaにも参加した。この演習には、POMの2番艦Teriieroo a Teriierooiteraiも加わった。
3拠点への配置計画と就役前の運用試験
POMの6隻は、ニューカレドニアのヌメア、レユニオン島のポール・デ・ガレ、フランス領ポリネシアのパペーテへ各2隻を配置する計画である。これらの拠点が、インド洋と太平洋の海外領土で任務に当たる艦艇の基地となる。
Jean Tranapeは海軍への引き渡しを終え、就役に向けた運用試験を開始できる段階に入った。DGAは、長期間の航海で示した能力を踏まえて試験期間を短縮し、9月の就役を予定している。