軍用ヘリコプターGuépardが、機関砲ポッド、ドア位置の銃器、デコイを用いる初の射撃試験を終えた。全センサー、通信手段、兵装に接続する任務支援装置も初の飛行試験に進み、機体上での試験対象が兵装と任務支援システムに広がった。
初飛行から1年未満で兵装の試験を実施
フランス装備総局(DGA)は、ヘリコプターメーカーのAirbus Helicoptersと協力し、カゾーの飛行試験施設でGuépardの初の射撃試験を成功裏に実施したとしている。対象は、機軸方向に射撃する機関砲ポッド、ドア位置に設ける機関銃と精密射撃用ライフル、デコイだった。これらの試験は、2025年7月の試作機初飛行から1年未満で実施された。
センサー・通信・兵装に接続する任務支援装置
兵装の使用に加え、今回の試験では任務支援装置も初めて飛行試験に進んだ。この装置は、機体の全センサー、通信手段、兵装に接続するコンピューターシステムである。DGAは、こうした接続を通じ、乗員が各装備の性能を最大限に活用できるよう支援するシステムだと説明している。
計測設備付き試験区域で兵装の使用を支える
試験活動には、実環境での兵器システム試験に特化した計測設備付き試験区域Calamarを使用した。DGAの飛行試験部門は、安全確保や火工品作業の規制対応、試験・受領飛行の航空管制に加え、搭乗員、兵装整備員、テレメトリー、地上設備を提供した。DGAは、この試験で軍種共通軽量ヘリコプター計画HILの開発日程に沿った節目を達成したとしている。
民間機H160を基に3軍共通の機体を開発
Guépardは、Airbus Helicoptersの民間ヘリコプターH160を基に開発されている。HIL計画はフランスの陸海空3軍へ共通の多用途機を導入し、既存ヘリコプターのGazelle、Alouette III、Dauphin、Panther、Fennecの5機種を置き換えることを目指す。開発・取得計画は陸軍向け80機、海軍向け49機、航空宇宙軍向け40機を対象とし、初回引き渡しを2028年に予定している。