Space

上段を強化する小型ロケットの実証支援がフェーズ3へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    防衛省の85億円の委託研究を通じ、小型ロケット「増強型カイロス」の研究開発が進んでいる。

  2. 実現の仕組み

    メタンエンジンを含む上段の能力向上により、打上げ能力と目標軌道への衛星投入精度の向上を目指す。

  3. 得られた結果

    フェーズ3の交付額上限は44億6187万円で、実際の補助金額は別途決定される。

  4. 従来との違い

    増強型ロケットの開発・打上げ実証・事業化を対象とする支援事業が、審査を経てフェーズ3への移行を認められた。

射場設備のそばに立つ小型ロケットと、メタンエンジンを含む上段を模式的に示した編集イラスト。
AI生成画像

メタンエンジンを含む上段を強化する小型ロケット「増強型カイロス」の実証支援が、フェーズ3へ進む。スペースワンは3月31日、事業段階の移行が認められたと発表した。支援事業では飛行実証と射場設備の増強を目指す。

実証・事業化の支援が次の段階へ進む

スペースワンの「増強型ロケットの開発、打上げ実証及び事業化」は、文部科学省中小企業イノベーション創出推進事業のステージゲート審査を経て、フェーズ3への移行が認められた。フェーズ3の交付額上限は44億6187万円で、実際に交付される補助金額は別途決定される。

メタンエンジンを含む上段の能力を高める

スペースワンは、小型ロケット「現行型カイロス」の初号機から3号機まで打上げを行っている。その現行型に加えて開発を進める増強型カイロスは、メタンエンジンを含む上段部分の能力向上を図る。開発の目的は、打上げ能力の増強と目標軌道への衛星投入精度の向上である。

85億円の委託研究で増強型の開発を進める

増強型カイロスの研究開発は、防衛省から受託した「アッパーステージ能力向上に関する研究」を通じて進んでいる。上段の能力向上を対象とするこの研究の契約金額は85億円である。

増強型の飛行実証に向けて射場設備も増強

開発対象は機体だけでなく、増強型を打ち上げる地上設備にも及ぶ。スペースワンは、自社保有のロケット発射場「スペースポート紀伊」で射場設備の増強を進めている。今回の支援事業では、増強型カイロスの飛行実証と射場設備の増強を目指す。