月面にできた新しい衝突孔の周囲で、広い低温域が確認された。衝突前後の画像と追加の熱画像から、衝突の影響が目に見える穴より広い範囲に及ぶことが分かった。
月面にできた新しい衝突孔
NASAによると、2024年4月から5月の間に、約10~20メートルの彗星または小惑星が月面に衝突した。衝突によって新しい穴が生じ、月面の変化を画像で追える対象となった。
毎月の観測画像で衝突前後を比較
NASAの月周回探査機Lunar Reconnaissance Orbiter(LRO)は月面を毎月観測し、この地点の衝突前後の画像を撮影した。前後を比べることで、新たに生じた衝突孔を確認できる。
衝突孔の幅はサッカー場約2面分に相当する。アポロ計画時代の月科学者にちなみ、McGetchinと名付けられた。
熱画像が捉えた衝突孔の外側
追加の熱画像では、温かい衝突孔を取り囲む広い低温域が見つかった。画像で見える穴と熱の分布を合わせると、衝突後の月面には穴の外側にも変化が及んでいる。
巻き上がったレゴリスが熱を保持しにくくなる
月面への衝突は、表面を覆う緩い堆積物、レゴリスを巻き上げる。NASAの説明では、これによってレゴリスの密度が下がり、熱を保持しにくくなる。
今回の衝突が影響を及ぼした範囲は、目に見える衝突孔よりはるかに広い。周囲の低温域は、穴の大きさだけでは捉えられない地表の変化を示している。