赤外線任務カメラと特殊部隊専用の無線通信を追加した軍用ヘリコプターNH90 Caïman Standard 2の初号機が、フランス陸軍特殊部隊へ引き渡された。従来仕様からの変更には、後部窓の機関銃用支持架と、隊員を迅速に回収する機能も含まれる。
赤外線任務カメラに四つのレーザー機能
フランス装備総局(DGA)が特殊部隊向けに納入した新仕様は、通常部隊で運用中のStandard 1に赤外線任務カメラを追加している。採用したSafran製のEuroflir 410は四つのレーザー機能を備え、その一つが兵器誘導用のレーザー目標指示器である。
統合・連合作戦向けの無線通信を追加
通信装備には、航空産業整備局(SIAé)が設計した特殊部隊専用の無線通信キットを追加した。DGAは、このキットを統合作戦と連合作戦の遂行に向けた装備として位置付けている。機体側の変更には、後部窓への機関銃用支持架の追加も含まれる。
迅速な隊員回収機能を双発機に組み込む
Standard 2では、特殊部隊員を迅速に回収するgrappe機能も利用できる。これらの任務装備を搭載する機体は重量10.6トンの双発ヘリコプターで、DGAは運用上の特徴としてフライ・バイ・ワイヤと防氷システムを挙げている。防氷システムは全天候運用を可能にする装備とされる。
初号機引き渡しから18機の更新へ
DGAは7月30日、Standard 2の初号機を陸軍特殊部隊へ引き渡した。調達対象はポーに所在する第4特殊部隊ヘリコプター連隊向けの18機で、NATOの調達機関NAHEMAを通じて製造企業連合NH Industriesへ発注している。
納入期間は2026年夏から2029年春までを予定する。この18機によって、陸軍のヘリコプターCaracalとCougarを段階的に置き換える計画である。