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OneWeb衛星の軌道離脱実証が準備研究から実行段階へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    軌道上サービス機、接近・ドッキング技術、対象衛星の運用を分担する3社の実証事業が採択された。

  2. 実現の仕組み

    サービス機が対象衛星とドッキングし、結合したまま再突入軌道へ移送した後、分離と不活性化を行う。

  3. 得られた結果

    OneWeb衛星の軌道離脱を一連の工程として実証する時期は、2029~2030年に設定された。

  4. 従来との違い

    参加企業は、軌道離脱の準備研究から具体的なミッションの実行段階へ移行した。

OneWeb衛星へ接近・ドッキングし、再突入軌道への移送から分離まで行う軌道離脱実証が、準備研究から実行段階へ進んだ。France 2030の採択を受け、サービス機と地上系、接近技術、対象衛星の運用を3社が分担し、2029~2030年の実証を目指す。

事業採択で一連の軌道離脱を実証へ

軌道上サービス企業のExotrailは、フランスの投資計画France 2030の「In-Orbit Services – Mobility」に、衛星運用企業Eutelsatと軌道上サービス企業Astroscale Franceとともに採択された。Astroscaleによると、この採択によって3社は準備研究からミッションの実行段階へ移行した。

実証の対象は、Eutelsatが運用する通信衛星OneWebである。2029~2030年に、この衛星の軌道離脱を一連の工程として実証する計画で、サービス機と対象衛星の双方を運用する体制を組む。

サービス機と地上系を一体で開発する

Exotrailは主契約者として、次世代の軌道上サービス機spacevan™ RPO/Dと、その地上系を担当する。開発範囲は設計から製造、組み立て、統合、試験に及び、完成後の運用も担う予定である。

接近時のランデブー、対象の近くで行う近傍運用、ドッキングには、Astroscale FranceがAstroscaleグループの飛行経験に基づく専門知識と技術を提供する。これらを組み込んだミッション設計と、近傍運用から軌道移送、分離、不活性化までのサービス提供は、Exotrailが主導する。

運用中の衛星から接続条件を決める

Eutelsatは、低軌道の保有衛星群から対象機を選び、運用中のOneWeb衛星を実証用に提供する予定である。対象機の提供に加えて、ミッションとインターフェースの仕様を渡し、共同の運用構想づくりにも参加する。

実証でサービス機が接近するのは、接近とドッキングに備えた衛星である。サービス機はその対象へ近づいてドッキングし、対象衛星と結合した状態で次の軌道移送工程へ進む計画となっている。

結合した2機を移送し、分離して再突入へ

ドッキング後は、サービス機と対象衛星を結合したまま再突入軌道へ移送する計画である。移送を終えると両機を分離し、それぞれを不活性化して、各機が受動的に再突入する工程を取る。

今回のミッションは民生の運用終了実証に位置づけられている。目指すサービスの対象は、軌道変更に使う余力の枯渇や故障により、自律的な運用終了措置を完了できなくなった衛星である。