遠赤外線宇宙望遠鏡PRIMAが、2つの候補案から選ばれ、予備設計と技術開発を進めるPhase Bへ移る。計画する遠赤外線観測は、既存の赤外線観測施設と電波望遠鏡の間を補う。
2つの観測案から遠赤外線のPRIMAを選定
NASAは、X線と遠赤外線をそれぞれ観測する2つのミッション案を概念研究の対象としていた。その評価を経て、遠赤外線宇宙望遠鏡PRIMAを選び、Phase Bへ進める。
Phase Bは、望遠鏡の予備設計とミッションに必要な技術開発を進める段階だ。PRIMAは、新しい天体物理ミッション区分「Probe Explorers」で最初に選ばれたミッションとなる。
約1.8メートルの望遠鏡で遠赤外線を観測
PRIMAには口径5.9フィート、約1.8メートルの望遠鏡が計画されている。この望遠鏡を使い、遠赤外線で宇宙を深く高感度に観測する構想だ。
NASAは、この遠赤外線観測が、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡など既存の赤外線観測施設と電波望遠鏡の間を補うと説明している。観測波長を広げることが、今回選ばれた望遠鏡の役割になる。
銀河とブラックホールの進化を観測課題に
遠赤外線で捉える放射は、PRIMAが取り組む天体物理の問いにつながる。計画された観測課題には、銀河とそのブラックホールが宇宙の歴史を通じてどう成長・進化したかが含まれる。
宇宙の塵や重元素がどのように蓄積したかも調べる計画だ。これらは望遠鏡の観測目標であり、今回の選定によって得られた観測結果ではない。
実装への移行は確認審査で判断
Phase Bの次に実装段階のPhase Cへ進めるかは、技術、計画、費用の実績に基づく確認審査で判断される。審査を通過した場合、打ち上げ費用などを除くプロジェクト費用の上限は12億ドルとなる。
PRIMAは2033年の打ち上げを目標とし、5年間のミッションを計画している。この日程は、確認審査を経て進む開発計画上の目標だ。