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放射線検知から医療引き渡しまでをつないだ大規模災害対応演習

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    捜索・救出、除染、患者追跡、医療、通信の各要素を、一つの災害対応工程として統合運用した。

  2. 実現の仕組み

    PDR-77で残留汚染を判定し、トリアージ情報を読み取って患者の状態と搬送先を工程間で引き継いだ。

  3. 得られた結果

    約250人が参加した演習で、危険区域から除染と汚染監視を経て医療へ至る模擬患者の流れを実施した。

  4. 従来との違い

    模擬患者は危険区域内の要救助状態から、救出、除染、汚染確認を経て医療処置へ移る状態遷移を完了した。

防護服の対応員が模擬患者を放射線検知し、除染区域から医療区域へ引き渡す災害対応演習の技術イラスト
AI生成画像

放射線検知、除染、患者追跡、医療処置、異機関無線を一続きに動かす大規模災害対応演習が実施された。ネブラスカ州兵は約250人を投入し、模擬患者を危険区域から医療へ引き渡す工程を統合した。

救出した模擬患者を除染工程へ送る

ネブラスカ州兵の兵士と航空兵約250人は、2026年9月1~3日、ネブラスカ州ユータン近郊で大規模災害対応の合同野外演習に参加した。陸空軍州兵の合同対応部隊CERFPは、捜索・救出、除染、医療、患者追跡、通信を一つの対応系として運用した。

救出担当は模擬患者を危険区域から運び出し、除染と汚染監視へ引き渡した。この受け渡しにより、現場で独立しやすい各機能が、患者の移動を軸に連続する工程となった。

PDR-77が再除染の要否を判定する

危険区域から出た模擬患者は、医療処置へ進む前に除染を受けた。除染後の汚染監視は、残留物がある患者を次の工程へ送らないための判定段階となる。

化学・生物・放射性物質・核・爆発物を扱うCBRNE担当者は、PDR-77放射線検出器を皮膚に触れないよう動かし、残留放射線または汚染を調べた。検出結果は、その患者を再び除染へ戻すか、医療担当者へ引き渡すかの判断に使われた。

患者情報を医療処置と搬送先へ引き継ぐ

汚染監視を通過した模擬患者は、救急・外科看護、呼吸療法、家庭医療、薬剤、小児医療などの専門職を配置した医療処置区域へ送られた。除染の判定結果を受けて、患者の評価と処置を次の段階として開始する構成である。

患者追跡担当者は、工程を移る患者のトリアージタグと識別情報を読み取った。医療状態、緊急連絡先、次の搬送先を記録することで、患者の所在と次に進む場所を対応工程の中で管理した。

クロスバンド通信が異なる機関の無線を接続する

通信系には、VHFとUHFのアンテナを使うクロスバンド通信システムが組み込まれた。異なる周波数帯の間を中継することで、州兵の対応区域で使う無線機と、他の対応機関が運用する無線機を接続した。

更新された通信トレーラーは、機材を運搬し、中央の作業空間から運用できる構成となった。通信担当者はこの設備から各対応要素の接続を支え、演習では通信能力を確立して維持できるかが評価された。