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低軌道衛星の離脱計画にサービス宇宙機と捕獲技術を組み合わせる

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    低軌道衛星の軌道離脱を開発するため、宇宙機の製造・運用と捕獲・近接運用を担う協力体制が成立した。

  2. 実現の仕組み

    機動性の高いサービス宇宙機に、既存の捕獲システム技術とドッキング・近接運用の知見を組み合わせる。

  3. 得られた結果

    商用衛星を対象に、2030年より前の初回ミッションで制御された軌道離脱を実証する目標を定めた。

  4. 従来との違い

    個別ミッションの共同検討に加え、共通ロードマップに基づく長期協力への合意が成立した。

地球の縁を背景に、衛星群の1機へサービス宇宙機が接近し、軌道離脱を目指す計画を描いた編集イラスト。
AI生成画像

低軌道衛星を制御して軌道から離脱させる計画が、サービス宇宙機と捕獲・近接運用技術を組み合わせて進む。開発協力は成立しており、商用衛星を対象とする最初の実証ミッションは2030年より前を目指す。

衛星群の1機を対象に軌道離脱を検討

衛星の軌道離脱能力を開発するため、宇宙機メーカーのExotrailと、Astroscale Holdingsのフランス子会社Astroscale Franceが戦略的提携を結んだ。提携に先立つ検討段階は、フランス国立宇宙研究センターCNESとのFrance 2030契約の下でExotrailが主導した。

共同検討は、低軌道の衛星群に属する衛星の離脱ミッションを対象とする。そのミッションに、次世代のサービス宇宙機と捕獲技術を組み合わせる。

サービス宇宙機の製造から運用までを担う

ミッションの基盤となる次世代サービス宇宙機はExotrailが担う。機動性の高い宇宙機を製造・統合し、その運用も担当する役割分担だ。

捕獲機構と近接運用の知見を組み込む

サービス宇宙機に組み合わせる捕獲システム技術と、対象衛星の近くで運用するための知見はAstroscale Franceが提供する。提供範囲はドッキング機構だけでなく、アルゴリズム、ミッション準備、運用ノウハウに及び、過去のミッションで培った経験を用いる。

商用衛星で2030年より前の実証を目指す

Astroscale FranceとExotrailは、商用衛星を対象とする最初のミッションを2030年より前に実施することを目指している。実証の目標は、制御された実運用可能な軌道離脱能力であり、今回成立したのはその開発に向けた提携である。

協力範囲は最初の実証ミッションを超える。共通ロードマップに基づく長期協力に合意し、宇宙機同士が接近するランデブーと、接続するドッキングの技術を用いた欧州のソリューションを開発する。