低軌道衛星を制御して軌道から離脱させる計画が、サービス宇宙機と捕獲・近接運用技術を組み合わせて進む。開発協力は成立しており、商用衛星を対象とする最初の実証ミッションは2030年より前を目指す。
衛星群の1機を対象に軌道離脱を検討
衛星の軌道離脱能力を開発するため、宇宙機メーカーのExotrailと、Astroscale Holdingsのフランス子会社Astroscale Franceが戦略的提携を結んだ。提携に先立つ検討段階は、フランス国立宇宙研究センターCNESとのFrance 2030契約の下でExotrailが主導した。
共同検討は、低軌道の衛星群に属する衛星の離脱ミッションを対象とする。そのミッションに、次世代のサービス宇宙機と捕獲技術を組み合わせる。
サービス宇宙機の製造から運用までを担う
ミッションの基盤となる次世代サービス宇宙機はExotrailが担う。機動性の高い宇宙機を製造・統合し、その運用も担当する役割分担だ。
捕獲機構と近接運用の知見を組み込む
サービス宇宙機に組み合わせる捕獲システム技術と、対象衛星の近くで運用するための知見はAstroscale Franceが提供する。提供範囲はドッキング機構だけでなく、アルゴリズム、ミッション準備、運用ノウハウに及び、過去のミッションで培った経験を用いる。
商用衛星で2030年より前の実証を目指す
Astroscale FranceとExotrailは、商用衛星を対象とする最初のミッションを2030年より前に実施することを目指している。実証の目標は、制御された実運用可能な軌道離脱能力であり、今回成立したのはその開発に向けた提携である。
協力範囲は最初の実証ミッションを超える。共通ロードマップに基づく長期協力に合意し、宇宙機同士が接近するランデブーと、接続するドッキングの技術を用いた欧州のソリューションを開発する。