長距離ドローン対策に注力してきたテラドローンの防衛事業に、前線の低空・近距離ドローンを迎撃する機体が加わった。ウクライナで実戦運用される小型迎撃ドローンを提供するKurin Technologiesを連結孫会社化し、前線向けの迎撃領域へ事業を広げた。
長距離対策から前線の低空域へ対応範囲を広げる
テラドローンは、ウクライナ・キーウを拠点とする防衛ドローン企業Kurin Technologiesに出資し、連結孫会社化した。これまで注力してきた長距離ドローン対策に、前線の低空域を守る領域を加えた。
テラドローンによると、この迎撃ドローン企業の機体は、前線で使われるFPVドローン、偵察ドローン、Molniya型ドローンなどを迎撃している。対象は低空・近距離を飛ぶドローンで、グループ化によって防衛事業が扱う迎撃対象の範囲が広がった。
短時間の展開と量産を見据えた機体構造
前線で使う迎撃ドローンについて、テラドローンは、短時間で展開しやすい運用性を重視していると説明している。機体を準備するセットアップ時にも、敵から狙われにくい運用性を重視する。機体の構造はシンプルにし、量産を見据えている。
KT-1とKT-2の改良に前線の運用経験を反映
小型迎撃ドローンのKT-1とKT-2は、最前線から得た運用フィードバックをもとに改良されている。テラドローンは、両機が実戦で多数の迎撃に成功しているとしている。今回グループに加わった機体は、実戦運用と、その経験を受けた改良が進む段階にある。
納入実績を持ち、生産能力は月1,000機超
実戦向け機体の供給について、テラドローンは、Kurin Technologiesが2026年4月下旬に商業展開を開始し、納入と請求の実績を積み上げていると説明している。生産能力は月1,000機を超える。この数字は生産能力を示し、月ごとの実際の納入数を示すものではない。