テキサス高原の浅い湖を約30年間追跡した研究で、45郡中15郡に1995年以降の減少が認められた。2026年9月の衛星画像も、前年より乾燥した農地と湖を捉えている。これらの湖は、灌漑を支える地下水へ雨水を届ける経路でもある。
数千の浅い湖を約30年間追跡
テキサス工科大学の研究者は、深層学習を使って数千のプラヤ湖を識別し、約30年間の変化を追跡した。プラヤ湖は、降雨に応じて水がたまる浅い湖で、テキサス高原の農地に点在する。
NASAが紹介した2026年9月公表の研究結果では、分析した45郡のうち15郡で1995年以降に湖が減少していた。この長期的な変化に加え、ラボック周辺では2026年の干ばつによる乾燥も衛星画像に現れている。
同じ地域の9月の画像に現れた乾燥
NASAと米国地質調査所が共同で運用する地球観測衛星Landsat 8は、光学観測装置OLIでラボック周辺を撮影した。比較する画像の撮影日は2025年9月22日と2026年9月9日で、同じ地域の9月の状態を捉えている。
2025年の画像では緑の農地が広がっていたが、2026年には乾燥して茶色く見える農地が目立つ。ラボック郡のプラヤ湖も多くが干上がり、前年との違いが地表の水と植生の両方に現れた。
雨水を地下へ戻す湖の機能
テキサス高原には1万9300を超えるプラヤ湖があり、大半は面積30エーカー未満の小さな湖だ。機能を保つ湖は雨水を集め、その水が地下へ浸透する経路となって帯水層を涵養する。この帯水層が地域の主要な灌漑水源を支えている。
NASAによると、約80%のプラヤ湖は耕作による改変や堆積物による埋没を受け、その涵養機能を失っている。湖に水があるかという観測上の状態に加え、雨水を集めて地下へ戻す機能にも問題が生じている。
地下水位の低下が灌漑範囲に現れる
米国地質調査所のデータでは、ラボック郡の広い範囲で地下水位が1950年以降に25~100フィート低下した。農地所有者で農業保全に携わるTillery Timmons-Simsによると、地下水が乏しくなった地域では、円形の灌漑農地の半分または3分の1だけに水を供給する農家が増えている。
井戸の機能停止も起きている。ラボック郡で綿花を栽培するLacy Cotter-Vardemanは、2026年8月に灌漑用の井戸の多くが機能しなくなったと述べている。