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米陸軍、全周監視レーダーを採用するパトリオット大隊を増設へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    防空レーダーLTAMDSは、複数の目標を探知する能力を備えると米陸軍が説明している。

  2. 実現の仕組み

    防空システムのパトリオットは、レーダーと指揮統制を用いてミサイルを識別し、迎撃する。

  3. 得られた結果

    米陸軍は、ホワイトサンズで実施した運用評価の飛行試験2回に成功したとしている。

  4. 従来との違い

    レーダーの監視範囲は、旧型AN/MPQ-65の270度に対し、LTAMDSでは360度の全周に対応する。

全周を示す淡い円弧と複数の点に囲まれた汎用レーダー装置、指揮車両との連携を描いた編集イラスト。
AI生成画像

防空システムのパトリオットに、360度の全周監視が可能なレーダーLTAMDSを採用する大隊が加わる計画だ。米陸軍は最大4個大隊の増設を予定し、そのうち1個をグアムの防衛強化に充てる。

新設大隊に全周監視レーダーを採用

米陸軍のジェームズ・ミンガス参謀次長は、パトリオット大隊を最大4個増設し、新設大隊に防空レーダーLTAMDSを採用する計画を示した。増設分のうち1個は、グアムの防衛システムを強化する予定だ。

ミサイルの識別を支える監視範囲を全周へ

パトリオットは、指揮統制とレーダーを用いて敵のミサイルを識別し、迎撃する防空システムだ。米陸軍によると、新設大隊が使用するLTAMDSは複数の目標を探知する能力を備える。旧型のAN/MPQ-65レーダーは監視範囲が270度に制限されていたのに対し、このレーダーは360度の全周監視に対応するという。

指揮統制との組み合わせで分散配置を目指す

ミンガス参謀次長は、パトリオットに統合戦闘指揮システムIntegrated Battle Command SystemとLTAMDSを組み合わせる運用を説明した。この組み合わせにより、中隊単位で配置する方式に代えて部隊を分割し、分散配置できるとしている。これは装備を組み合わせた場合の運用上の見通しであり、新設大隊の配備完了を示すものではない。

ホワイトサンズで運用評価の飛行試験2回に成功

米陸軍は2024年12月、ニューメキシコ州のホワイトサンズ・ミサイル実験場で運用評価の飛行試験を実施した。試験2回はいずれも成功したとしている。