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人とAIの集団会話を台本と即興で試す研究ツール

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    集団会話の研究ツールDialogLabでは、設計者がAI応答候補を編集・採用・却下しながら会話を試験できる。

  2. 実現の仕組み

    参加者や役割の構成を会話の進行から分け、段階ごとに発言順序や割り込みの規則を設定する。

  3. 得られた結果

    Googleによる14人の評価では、人が介入する条件が自律条件や反応条件より会話への関与、有効性、現実らしさで高く評価された。

  4. 従来との違い

    台本に沿う進行とリアルタイムの即興生成が、一つの集団会話の試作環境に統合された。

明るい部屋で人々がテーブルを囲んで話し、研究者が参加者を表す駒を段階ごとの円形スペースに配置している。人とAIが加わる集団会話の構成や進行、人による介入を描いたイラスト。
AI生成画像

人とAIが参加する集団会話を、台本に沿う進行と即興生成を組み合わせて試験できる。研究ツールDialogLabは、参加者や役割と会話の進行を別々に設定し、設計者がAIの発言へ介入する機能を備える。

参加者の構成と会話の進行を分ける

Googleが紹介した集団会話の研究ツールDialogLabは、台本とリアルタイムの即興を統合したオープンソースの試作環境だ。会話の参加者や役割、下位集団、関係を定める構成と、会話が時間に沿って進む流れを分けて設計する。

参加者側の構成では、会話全体の集団の中に、発表者や聴衆など役割を持つ下位集団を置く。人やAIの参加者に加え、発表スライドのような共有コンテンツも構成要素として扱う。

会話の段階ごとに発言と割り込みを設定する

参加者の構成に対し、会話の流れはsnippetと呼ぶ段階に分ける。各段階には参加者、発言順序、協調的・論争的といった対話スタイルを設定でき、割り込みや相づちの規則も指定することができる。

設計画面ではアバターやコンテンツをドラッグ&ドロップで配置し、設定パネルで人物設定や段階ごとの対話パターンを調整する。会話用プロンプトも自動生成され、設計者は狙う会話に合わせてその内容を修正できる。

AI応答へ介入し、発言や感情の推移を確認する

設定した会話を試す際には、人が介入するモードでAIの応答候補が提示される。設計者は候補を編集、採用、却下でき、ライブプレビューに表示される会話記録を確認しながら試験を進めることができる。

会話の検証には、発言順序の分布や感情の推移を可視化するダッシュボードを使う。個々の応答を確認するプレビューに加え、会話全体の動きを図で確認する機能を備えている。

14人の比較評価で人の介入が高評価

Googleはゲーム設計、教育、社会科学研究の分野から14人を集め、学術交流イベントの設計と、AIを交えた集団討論の試験を実施した。討論では人が介入する条件に加え、事前に定めた順序でエージェントが自律的に参加する条件と、模擬人間エージェントが直接言及された場合だけ応答する条件を比較した。

参加者は各条件を5段階で評価した。Googleによると、人が介入する条件は、自律条件や反応条件より会話への関与、有効性、現実らしさで高く評価された。