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AI用の隔離環境作成、Intel測定で313同時要求まで平均200ミリ秒未満

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    Intelの試験では、サーバーCPUのXeon 6980P搭載環境が277件の同時要求まで隔離実行環境を平均200ミリ秒未満で作成した。

  2. 実現の仕組み

    作成・削除の試験処理がCubeSandbox APIへ作成要求を連続して送り、同時要求数を増やして環境準備の負荷をかけた。

  3. 得られた結果

    Intelの測定では、サーバーCPUのXeon 6990E+搭載環境が約313件の同時要求まで平均作成遅延200ミリ秒未満を維持した。

  4. 従来との違い

    平均作成遅延200ミリ秒を基準に比較すると、Xeon 6990E+搭載環境の同時要求数はEPYC 9965搭載環境より約27%多かった。

サーバーから個別の実行環境が順に準備され、未記名の要求ブロックが並行処理の列へ進む様子を描いた編集イラスト。
AI生成画像

AIエージェント用の隔離実行環境を作る試験で、Xeon 6990E+搭載環境は約313件の同時要求まで平均作成遅延200ミリ秒未満を維持した。Intelの測定で、コード実行に先立つ環境準備の処理能力を比較した結果だ。

コード実行は隔離環境の準備を待つ

AIエージェントが隔離された環境でコードを実行するには、まずサンドボックスと呼ぶ実行環境を作成し、初期化する必要がある。Intelが扱った一般的な実行の流れでは、この準備がコード実行やツール呼び出しに先立つため、環境作成の時間がタスク開始までの待ち時間に関わる。

要求を受けて環境が作成されると、タスクを実行し、結果を返してから環境を破棄する。この作成から破棄までの流れが、複数のエージェントの処理に伴って繰り返される。

作成要求を100件から350件へ増やす

Intelは、隔離実行環境を提供するCubeSandboxに対し、ベンチマークツールcube-benchの作成・削除ワークロードを実行した。この処理はCubeSandbox APIへ作成要求を継続的に送り、同時要求数を増やすことで、環境準備が集中した際の応答を測る。

比較グラフの負荷範囲は100~350件の同時作成要求で、評価対象は環境作成にかかる平均遅延だった。利用可能な環境を届ける応答時間の目標を200ミリ秒に置き、その範囲に収まる同時要求数を比較した。

CPUは各1基、コア数とメモリー速度は異なる

比較対象は、サーバーCPUのXeon 6990E+、Xeon 6980P、AMD EPYC 9965をそれぞれ1基搭載した環境だ。コア数は順に288、128、192で、搭載CPUの数を揃えた構成でも、処理を担うコア数は異なる。

メモリー容量はすべて768GBだった。動作速度はXeon 6990E+とEPYC 9965の環境が6,400MT/s、Xeon 6980Pの環境が8,800MT/sであり、結果はこうした構成を含む搭載環境同士の比較となる。

200ミリ秒の境界は約246件から約313件へ広がる

Intelの測定では、Xeon 6990E+搭載環境は約313件、Xeon 6980P搭載環境は277件の同時作成要求まで、平均遅延200ミリ秒未満を維持した。EPYC 9965搭載環境は約246件でこの境界を超えた。

この境界で比較した同時要求数は、EPYC 9965搭載環境に対し、Xeon 6990E+搭載環境で約27%、Xeon 6980P搭載環境で約12%多かったとIntelはしている。差が確認されたのは、タスクを実行するための隔離環境を作成する段階の処理能力だ。