レーダー衛星2基を日本国内で組み立て、試験するための技能移転が始まった。IHIは製造元へ5人を派遣し、約5週間の座学と実習を実施する。国内作業は9月以降に予定しており、今回開始したのはその準備となる訓練工程だ。
製造元へ5人を派遣し、国内作業の技能を習得
IHIは、フィンランドの衛星メーカーICEYEとの調達契約に基づき、国内での組立・試験に向けたトレーニングを開始した。技術者と組立・試験作業者の計5人を製造元の本社へ派遣し、約5週間にわたる訓練を実施する予定だ。
座学を組立・試験エリアでの実習につなぐ
訓練では、衛星の組立・試験に関する座学と、実際の組立・試験エリアでの実習を行う。この組み合わせを通じ、日本国内で作業を担うための知識、スキル、ノウハウを段階的に習得する。
調達する4基のうち2基はデータ取得を開始
対象となる合成開口レーダー(SAR)衛星は、マイクロ波レーダーパルスで地球表面の画像を生成する。IHIによると、天候や昼夜を問わず高解像度の画像を取得できる。
契約に基づき調達する4基のうち2基は、すでに軌道上で運用している。この2基からは2026年4月にデータ取得を開始しており、国内作業の訓練は、衛星データを取得する工程に加えて組立・試験を担うための準備となる。
国内で組み立てる2基は年度第4四半期に打ち上げ予定
IHIは訓練で得た技能とノウハウを使い、残る2基の組立・試験を2026年9月以降に日本国内で実施する計画だ。国内で作業を行う2基は、2026年度第4四半期に打ち上げを予定している。