業務用PCの遠隔管理機能がMicrosoft Intuneに統合された。Intelは、vPro搭載PCが起動しない場合も遠隔で管理・修復できるとしている。従来必要だった専用ソフトウェアとサーバーの自社運用に代わり、クラウド経由でサービスを利用する構成だ。
Intuneから起動しないPCの管理へ
Intelの業務用PC向け管理サービス「Intel vPro Fleet Services」は、Microsoftの端末管理基盤「Intune」のパートナーポータルから利用可能になった。Intelは、この統合によってIT担当者が起動しないPCや破損したPCを遠隔で管理・修復できるとしている。
対象となるのは、Intel vProを搭載した業務用PCだ。管理機能を有効化するためのサービスは追加料金なしで提供され、vPro搭載PC専用の「Intel Active Management Technology」を利用できる。
自社運用の管理基盤をクラウド接続型へ
従来のvProの遠隔管理機能には、専用ソフトウェアとサーバーを企業側で運用する導入形態が必要だった。この構成が、管理機能の有効化を難しくする要因になっていた。
IntelはvProのソフトウェアをクラウド接続型に作り直し、Intuneとの統合を実現したとしている。IT担当者は既存の端末管理基盤から、PCのハードウェアに備わる管理機能を使えるようになった。
接続の暗号鍵を顧客とIntelで分けて保持
遠隔接続に必要な暗号鍵は、一部をIntelのクラウドサービスが保持し、残りを顧客のIT管理者が保持する構成だ。Intelによると、顧客のvPro搭載PCへのアクセスを開始し、承認できるのは顧客のIT担当者だけである。
遠隔管理を使うには、対象PCのネットワーク接続が必要になる。Wi-Fi経由でOSの状態に依存せず管理する場合は、接続先が既知のネットワークでなければならない。
提供開始後、複数分野の企業が管理機能を有効化
Intuneでの提供は2025年9月に始まった。Intelによると、その後、中小企業に加えて医療・金融分野の大企業や政府組織などが、vPro搭載PC群の管理機能を有効化した。
これらはIntelが報告した導入状況であり、遠隔修復にかかる時間や現地作業の削減量を示す測定結果ではない。今回確認できる変化は、クラウド経由の管理サービスが利用可能になり、顧客による有効化が進んだことだ。