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AI翻訳サービスのPLaMo翻訳、日英2言語から53言語に拡大

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    オンライン会議の発言を、話者ごとの文字起こしと双方向の翻訳テキストとしてリアルタイム表示できるようになった。

  2. 実現の仕組み

    第3世代の事前学習モデルを基盤に、前世代の数百倍の計算量で翻訳に特化した学習を施した。

  3. 得られた結果

    PFNは、自社ベンチマークを含む評価で、海外の最先端AIモデルと同等の日本語翻訳精度を得たとしている。

  4. 従来との違い

    PLaMo翻訳の正式な対応言語が、日本語と英語の2言語から53言語へ広がった。

自宅の机でオンライン会議に参加する人物と、画面上の3人の発言者。それぞれの発言者から異なる色の翻訳を示す抽象的な帯が並んでいる。
AI生成画像

AI翻訳サービスのPLaMo翻訳が、第3世代の翻訳特化型モデルへ更新された。対応言語は日英2言語から53言語へ拡大し、15言語に対応するオンライン会議翻訳も正式に利用できるようになった。

第3世代モデルに翻訳特化の学習を施す

AI開発企業のPreferred Networks(PFN)は、PLaMo翻訳の更新版を10月7日に提供開始した。ベースとなる大規模言語モデルを、PLaMo第2世代から第3世代へ切り替えた。

翻訳特化型モデルの基盤は、PFNと情報通信研究機構(NICT)が共同研究で得た事前学習モデル「PLaMo 3 NICT」だ。PFNは、この基盤に前世代の数百倍の計算量で翻訳に特化した学習を施したとしている。

53言語へ広げ、日本語翻訳精度を評価

更新版は、従来の日本語・英語間の翻訳から対応範囲を広げ、53言語に正式対応した。追加言語はベータテストを経て、正式な対応言語に加わった。

PFNの自社ベンチマークを含む評価では、日本語翻訳精度がAIモデルのClaude Fable 5.1、GPT-6.1 Sol、GPT-6 Astraと同等になったという。比較図では、和英・多言語翻訳を測る4つのベンチマークの平均を精度の指標に使っている。

10万文字約14円は同世代モデルのAPI料金で算出

PFNは、日本語を効率的に処理する独自仕様などの工夫で、翻訳の利用コストを抑えたとしている。原文10万文字あたりの翻訳コストは、約14円と算出した。

この金額の算出には、同世代モデルによるPLaMo APIの料金を使っている。PLaMo翻訳自体はAPIを公開しておらず、約14円は翻訳サービスのAPI利用料金ではなく、同世代モデルの料金に基づく計算値だ。

会議ボットが音声を文字起こしと翻訳へつなぐ

正式提供された会議翻訳機能は15言語に対応する。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsの会議URLを指定して翻訳ボットを入室させると、話者ごとの音声を文字起こしし、双方向の翻訳テキストとともにブラウザの専用画面へリアルタイム表示する。

固有名詞や専門用語は用語集として登録でき、PFNは聞き間違いを防ぐ機能として位置付けている。会議翻訳は、3言語を使う会議にも対応する。