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救助かごの回転抑制装置、山岳救助で安定用ロープなしの吊り上げに使用

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    回転抑制装置を取り付けた救助かごで、地上から安定用ロープを操作せずに負傷者を吊り上げた。

  2. 実現の仕組み

    かごに付けた電動ファンの推力で、風などによって生じる回転を打ち消す。

  3. 得られた結果

    救助された負傷者は病院へ空輸され、数時間以内に治療を受けた。

  4. 従来との違い

    従来の地上の衛生兵によるロープ保持から、今回の救助ではかごに取り付けた装置による回転抑制へ切り替わった。

山岳地帯でヘリから吊られ、側面の電動ファンで回転を抑える救助かご
AI生成画像

救助かごの回転を電動ファンで抑える装置が、山岳救助で実際に使われた。オレゴン州兵の航空隊は、地上から安定用ロープを操作せずに負傷者を吊り上げ、病院へ搬送した。

試験中の装置を山岳救助に投入

オレゴン州兵の航空隊は9月12日、マウント・ジェファーソン山域で負傷した猟師の救助に、回転抑制装置「Vita」を取り付けた救助かごを使用した。この装置の試験は2025年6月に始まっており、今回の任務で実際の救助に使われた。

従来の方法では、地上の衛生兵がかごに付けた安定用ロープを扱い、かごの昇降中に生じる回転を抑える。今回の装置は、その回転をかご側で制御するために取り付けられた。

電動ファンがかごの回転を打ち消す

Vitaは救助かごに取り付けられ、ファンの推力で風などによる回転を打ち消す。地上からロープを引いてかごの向きを保つ代わりに、かごに付いた装置が回転を抑える構成だ。

電動推進機構は、回転しているかごを数秒以内に制御下へ戻す。吊り上げ中にかごが回り始めても、装置の推力を使って向きを立て直す。

向きの検知と無線操作で吊り上げを制御

推力偏向機構は毎秒複数回、かごの向きを検知する。検知した向きに応じて推力を使い、ヘリコプターの強い吹き下ろしの中でも向きを維持または調整する。

乗員は無線の手持ちコントローラーから、かごの回転方向を指示できる。待機モードと作動モードの切り替えも、このコントローラーで行う。

安定用ロープを使わず負傷者を搬送

今回の救助では、地上の衛生兵が安定用ロープでかごを押さえる従来の方法に代えて、Vitaを使用した。オレゴン州兵の航空隊は、HH-60M Black Hawkヘリコプターから装置付きのかごを吊り上げた。

負傷した猟師は病院へ空輸され、救助から数時間以内に治療を受けた。回転抑制装置を使った吊り上げが、実際の山岳救助から病院搬送までの任務に組み込まれた。