ラックを昇降して商品を取り出し、作業者の手元へ運ぶ倉庫自動化システム「Skypod」の本格運用が、トラスコ中山の物流センター「プラネット愛知」で始まった。ロボット37台を備え、工具や消耗品などの工場用副資材のピッキングに使う。
ラックから取り出した商品を作業者へ運ぶ
プラネット愛知で本格運用を始めたSkypodは、倉庫自動化システム開発企業Exotecが開発した。ロボットがラック内を昇降して商品を取り出し、その商品を作業者の手元まで搬送する。
この搬送に使うGoods to Person(GTP)は、商品や容器を作業者の前まで自動で運ぶ方式だ。作業者は運ばれてきた商品をその場でピッキングする。
ロボット37台と4台のステーションを導入
導入設備は、31,975BIN、ロボット37台、ステーション4台で構成される。この構成を、工具・消耗品・保管用品・安全用品など、多品種の工場用副資材のピッキングに使う。
商品を探しに歩く工程を自動搬送で減らす
従来のピッキングでは、作業者が倉庫内を移動して商品を取り出していた。今回の導入により、商品を作業者へ届ける方式が加わった。
工場用副資材の卸売企業トラスコ中山、物流設備企業IHI物流産業システム、Exotecの日本法人Exotec Nihonは、この自動搬送によって歩行負担や商品探索時間を大幅に削減するとしている。多品種・高頻度出荷が求められる物流で、ピッキング作業の効率化と精度向上を実現したという。
高密度保管と増設の柔軟性を在庫拡大に備える
トラスコ中山は、Skypodの高密度保管によってスペースを有効活用できるとしている。コンベアやクレーンなどの固定設備が不要で、物量の増加に応じて増設できる柔軟性も、導入の決め手になった。
設備を導入したプラネット愛知は、100万アイテム以上の在庫保有に対応する設計だ。年間出荷金額では約1,000億円に対応可能な物流センターとして設計されている。