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ソニーの個人向け動画編集、撮影情報とAIで素材を補正

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    個人向けに加わる動画編集サービスの無償ベータ版で、最終編集に入る前の素材を整えることができる。

  2. 実現の仕組み

    撮影時のメタデータからカメラの揺れを検出し、動画の手ブレを補正する。

  3. 得られた結果

    ソニーによると、クラウドAIがノイズと音声を分離し、複数クリップの音声レベルを一括して合わせることができる。

  4. 従来との違い

    共同制作向けストレージがソニーアカウントに対応し、個人のMy Sony IDでログインできるようになった。

明るい編集机に置かれたカメラとモニター。画面には水平に整った湖畔の映像が映り、机には似た場面のフィルム片が並ぶ。風の流れと音声の波が分かれて整う様子を描いた編集イラスト。
AI生成画像

撮影情報による手ブレ補正と、クラウドAIによるシーン分類・音声処理が、個人向け動画制作に加わる。ソニーの動画編集サービス「Master Cut (Beta)」は、最終編集前の素材準備を担う無償ベータ版として提供を開始する。

撮影情報を使って最終編集前の映像を整える

ソニーは、法人向けのクラウド制作プラットフォーム「Creators’ Cloud」を個人向けにも広げる。新たに加える動画編集クラウドサービス「Master Cut (Beta)」は、ノンリニア編集ソフトで作品を仕上げる前に、撮影素材を整える役割を担う。

ソニーによると、この編集サービスは撮影時に記録したメタデータからカメラの揺れを検出し、手ブレを補正する。映像とともに収録した情報を補正に使い、無償ベータ版として最終編集前の下地作りを支援する。

似たシーンの分類と撮影時のマークで素材を選ぶ

補正する素材の選別には、クラウドAIによる画像解析を使う。ソニーによると、類似するシーンを自動的にグループ化することで、クリップを仕分ける手間を省き、使う動画を選びやすくする。

撮影者がカメラで付けた重要シーンのマークも、素材とともに編集サービスへ引き継ぐ。メタデータをクラウドと同期することで、撮影時のマークを画面上で確認し、クリップを切り出す目印に利用することができる。

音源を分離してノイズと音声レベルを調整する

映像の整理に加え、音声にはクラウドAIによる音源分離を用いる。ソニーによると、動画に含まれる音源を分離し、マイクの風切り音や環境音のノイズを個別に取り除くことができる。

複数クリップの音声についても、ノイズと音声を分離したうえで、AIが音声レベルを一括して合わせる。補正後には各ノイズの強度を手動で調整できるため、自動処理の結果に対して利用者が調整を加えることもできる。

編集内容を同期し、個人のアカウントで共同制作へつなぐ

編集サービスにアップロードした動画と編集内容は、クラウドストレージに保存・同期される。この内容には異なるPCからアクセスでき、制作プラットフォームのストレージへの素材のアップロードもPCのウェブブラウザから行うことができる。

カメラの動画・静止画をスマートフォン経由でクラウドへ送るアプリ「Creators’ App」は、2月下旬以降の提供を予定している。素材や編集済み映像を共有する共同制作向けストレージ「Ci Media Cloud」も個人向けへ展開し、新たにソニーアカウントでの登録・ログインに対応した。個人ユーザーはMy Sony IDでログインできるようになった。