24–600mm相当のズームレンズを備えるレンズ一体型カメラRX10 Vが、AIによる被写体認識と最高約30コマ/秒の追随連写に対応する。人物や鳥などを認識して追い続け、連写中も被写体の表示を途切れさせない。
広角から超望遠までを一体型レンズでカバー
ソニーのレンズ一体型カメラRX10 Vは、35mm判画角相当で24–600mmをカバーする光学25倍ズームを搭載する。レンズの開放絞りはF2.4–4.0で、広角から超望遠までを1台で撮影できる。
撮像部には、有効最大約2010万画素の1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RSを採用した。画像処理はBIONZ XRが担い、この撮像・処理構成にAIによる被写体認識を組み合わせる。
顔が隠れた人物にも姿勢推定で追随
リアルタイム認識AFは、AIプロセッシングユニットのディープラーニングを含む処理で、人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機を認識する。ソニーによると、姿勢推定技術によって、背を向けた人物やヘルメット、サングラスで顔が隠れた人物も認識し、追随できるという。
撮影者が画面上の被写体をタッチすると、リアルタイムトラッキングによる自動追尾が始まる。追いたい対象を指定する操作から、カメラが対象を追い続ける処理へつながる。
毎秒最大約60回の演算でピントと露出を追う
ソニーは、高速撮影を支えるAF/AE演算が最大約60回/秒に達するとしている。この演算でピントと露出を追随させ、電子シャッターを使うHi+モードでは最高約30コマ/秒で連写できる。演算回数は撮影設定によって、連写速度は撮影条件によって、それぞれ低下する場合がある。
連写中は被写体の表示が途切れないブラックアウトフリー撮影に対応する。電子シャッター使用時には「連写速度ブースト」も使え、撮影中の任意のタイミングで連写速度を変更できる。
動画は4K 120pと被写体に合わせた自動構図に対応
動画記録は4K 120pに対応する。QFHDの3840×2160記録時には画角がクロップされるため、レンズの広角端で得られる範囲と動画に記録される範囲には違いが生じる。
動画用のオートフレーミングは、AIで認識した被写体に合わせて4K画像をクロップし、被写体を構図内に捉え続ける。この処理でも画角は狭くなる。音声入力にはマルチインターフェース(MI)シューを備え、対応する別売マイクを使うと音声をデジタル信号のまま伝送できる。
電池とファインダーをRX10 IVから更新
電源にはZシリーズのバッテリーパックNP-FZ100を採用した。ソニーが示すCIPA規格準拠の液晶モニター使用条件では、静止画撮影枚数は最大約630枚で、RX10 IV比で約50%以上向上した。
電子ビューファインダーもRX10 IVから大型化、高解像度化、高倍率化した。0.5型約368万ドットのQuad-VGA OLEDを搭載し、撮影時に被写体を確認する表示部を更新している。