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新型燃料電池バスSora、トヨタ測定で初代より航続距離約100km増

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新型燃料電池路線バスSoraは段差のない床を備え、トヨタは車いすやベビーカーでも客室内を円滑に移動できるとしている。

  2. 実現の仕組み

    電池式電動バスの基盤に燃料電池システムを組み合わせ、燃料電池と大容量電池の効率的な利用で燃費を改善した。

  3. 得られた結果

    トヨタ測定の参考値では、航続距離が初代より約100km延びて300kmを超えた。

  4. 従来との違い

    水素タンクの総容量は、初代に比べて約20%減少した。

明るい市街地の停留所に停車する低床路線バス。屋根には簡潔な機器カバーがあり、窓越しに段差のない客室と車いす、折りたたみ式ベビーカーが見える。
AI生成画像

新型燃料電池路線バスSoraは、燃料電池と大容量電池を効率的に利用し、水素タンクを小容量化しながら航続距離を延ばした。電池式電動バスの基盤を使い、客室には段差のない床を採用する。

電池式バスの基盤に燃料電池を組み合わせる

新型燃料電池路線バスSoraは、いすゞ自動車の電池式電動バス向けフルフラット路線バス基盤に、トヨタ自動車の燃料電池システムを組み合わせる。両社が共同開発し、トヨタが10月5日に発売した。

トヨタは、燃料電池と大容量電池を効率的に利用することで燃費を改善したとしている。都市型仕様では、燃料電池の発電部であるスタックに固体高分子形を採用し、最大出力は113kWとなる。

タンク容量を約20%減らし、航続距離を延ばす

トヨタの測定による参考値では、航続距離は初代より約100km延び、300kmを超えた。この距離は気温、交通状況、乗客数、空調の使用などによって変わる。

航続距離の延長とともに、水素タンクの総容量は初代比で約20%減少した。都市型仕様は公称圧力70MPaのタンクを3本搭載し、総容積は471Lとなる。

屋根上の配置と約10分の水素充填

燃料電池システムは屋根上にコンパクトに搭載する。トヨタは、この配置によってバス事業者が整備しやすくなったとしている。

水素の満充填にかかる時間は、トヨタ測定の参考値で約10分となる。実際の時間は水素ステーションの能力や外気温などに左右される。車両は新しい高速充填規格にも対応しており、トヨタは対応ステーションが整備されれば充填時間を約半分に短縮できるとしている。

段差のない客室に4種類の座席配置

電池式バスの基盤を使う客室は、段差のないフルフラット床を採用する。トヨタは、車いすやベビーカーを使う乗客も、より安全かつ円滑に移動できるとしている。

座席配置は都市向け2種、郊外向け2種の計4種を用意し、運行用途に合わせて選べる。車いすの固定を補助するワンタッチ式システムはオプションで、2027年4月ごろから注文を受け付ける予定だ。