対ドローン装備の訓練が、分隊・小隊規模の限定的な演習から、大隊規模で防御と攻撃を昼夜続ける運用へ広がった。米英の訓練計画Project Flytrapでは、部隊への装備搭載と兵士のフィードバックを組み合わせ、編成と装備の標準化にも反映している。
製作と操縦を同じ施設で学ぶ
米陸軍第V軍団が進める対ドローン訓練計画Project Flytrapでは、対処する側の歩兵もドローンの製作を学んだ。第2騎兵連隊第3大隊のエリック・ボル上級曹長によると、兵士は産業界の専門家とともに3日間にわたる8時間の講習を受け、約12機種、300機近い無人航空機の製作方法と野外での対処方法を学んだ。
参加部隊には、部品を組み立て、3Dプリンターを使ってドローンを製作し、操縦も学ぶ施設がある。ボル上級曹長は、兵士がこの施設で製作、破損、再製作を経験していると説明している。
夜間用機体と光ファイバー式を訓練へ投入
訓練で扱う機体は、異なる能力を持つドローンをそろえた。第V軍団で演習を指揮するマット・デービス大佐によると、夜間用の熱画像光学機器を搭載した機体に加え、光ファイバーを使う妨害に強いドローンも使用した。
機体の種類には、8基のローターを持つ大型ドローンも含まれる。製作と対処を学ぶ対象は、こうした複数の構成にまたがっていた。
部隊への搭載と使用者の意見を装備標準化へつなぐ
対ドローン対策の選定は、3月に始まった第1段階で行った。ウクライナでの戦争の教訓や過去のデータを調べ、候補を特定して試験した後、第2段階ではシステムを米英の部隊内の各種プラットフォームへ搭載した。
搭載した装備を操作する兵士のフィードバックは、開発判断へ取り入れた。第2騎兵連隊長のドナルド・ニール大佐は、理論と試行錯誤に使用者の意見を合わせた結果、教範上の分隊規模と標準化された装備につながったとしている。
データ収集を管理する演習から大隊の連続運用へ
第3段階では、分隊・小隊規模の対ドローン演習を行った。この段階の演習は、データ収集を管理するために実施範囲を限定していた。
最終段階では、演習へ大隊規模の作戦を導入した。防御と攻撃の行動を昼夜途切れなく実施し、対ドローン訓練をより大きな部隊の連続運用へ広げた。