Technology

5Gのゲーム専用通信で混雑時の安定プレイを実証

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    商用5G SA網の混雑環境で、家庭用ゲーム機からスマートフォンへの安定したゲームストリーミングを実証した。

  2. 実現の仕組み

    ゲームに必要な通信品質へカスタマイズした専用ネットワークスライスにスマートフォンを接続した。

  3. 得られた結果

    ソニーとKDDIは、動画視聴やSNSなど一般の5G利用に影響を与えず、ゲーム通信の品質を確保したとしている。

  4. 従来との違い

    一般の5G通信の混雑時に影響を受ける可能性があった従来の検証から、他端末の通信の影響を受けない安定プレイの確認へ進んだ。

家庭のゲーム機とルーターから、混雑したイベント会場のスマートフォンへゲーム映像が届く様子を、専用通信経路と一般通信の流れを分けた帯状の表現で示す編集イラスト。
AI生成画像

ゲーム専用のネットワークスライスを使い、混雑した商用5G SA網でも安定したゲームストリーミングを実証した。ソニーとKDDIによると、スマートフォンへ届く映像と操作信号が、ゲーム体験の快適さを評価する指標で高い通信品質を満たした。

混雑時の影響をゲーム専用スライスで抑える

ソニーと通信事業者のKDDIは、5G SAの商用ネットワークで、混雑環境でもゲームに必要な通信品質を確保する実証を行った。ゲームストリーミング用に品質をカスタマイズしたネットワークスライスへ、スマートフォンのXperiaを接続する構成を使った。

2022年の技術検証でも、混雑を想定した環境で安定したゲーム配信を確認していた。ただし、一般の5G通信が混雑すると、他の通信利用の影響を受ける可能性があり、今回の専用スライスはその条件での品質確保を対象とした。

映像と操作の安定性をゲーム体験へ結び付ける

専用スライスに必要な品質を判断するため、ソニーは映像信号や操作信号の安定性がゲーム体験の快適さをどの程度変えるか評価した。その評価から設定した「ゲーム体感レベル」は、通信品質とゲーム体験の快適さとの相関性をはかる指標である。

家庭用ゲーム機と会場のスマートフォンを接続

実証では、自宅を想定したインターネット回線に家庭用ゲーム機を接続し、5G網側のスマートフォンとの間でゲームストリーミングを行った。受信側の環境には実際のイベント会場と混雑を再現した環境を用い、ゲームプレイの体感レベルを比較した。

高い体感レベルと一般の5G利用との両立を確認

ソニーとKDDIの実証では、専用スライスに接続したスマートフォンが、映像信号と操作信号の伝送で「ゲーム体感レベル」の高いレベルの通信品質を満たした。混雑した環境でも、他のスマートフォンの通信の影響を受けず、安定したゲームプレイができたとしている。

品質を確保した対象はゲーム通信だけではない。ソニーとKDDIは、混雑時の動画視聴やSNSなど、一般の5G利用にも影響を与えずにゲームストリーミングを成立させたとしている。