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用途別に分けた5G網でゲームと8K映像を安定配信

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    実証環境で、会場のカメラから離れた会場の大型ディスプレイへ8K映像をリアルタイム配信した。

  2. 実現の仕組み

    5Gネットワークを論理的に分割し、ゲームとライブ映像それぞれの用途に合わせた専用スライスを使った。

  3. 得られた結果

    ソニーとKDDIの比較では、ゲーム専用スライスのスマートフォンは通常スライスより滑らかに安定してプレイできた。

  4. 従来との違い

    外出先を想定したスマートフォンと自宅を想定したゲーム機の接続に、高精細なゲーム映像向けの専用スライスを設定した。

会場のカメラ脇に置かれたスマートフォンから、別会場の大型画面へ映像が届く様子。手前には、自宅のゲーム機からスマートフォンで遠隔プレイする場面も描かれている。
AI生成画像

5G網を用途別に論理分割することで、他サービスの影響を受けにくいゲーム配信と8K映像のリアルタイム配信を実証した。ソニーとKDDIは、ゲームとライブ映像にそれぞれ専用のネットワークスライスを使い、スマートフォンを接続端末や映像の送受信機として利用した。

5Gだけで構成した通信網を用途別に分ける

実証に使った5G SAは、5G基地局と5G専用のコア設備を組み合わせ、5G技術だけで通信するシステムだ。この通信網をネットワークスライシングで論理的に分割し、用途に合わせたネットワークを提供する。

ソニーとKDDIは、この仕組みをゲームストリーミングと8K映像配信に適用した。二つの実証では、同じネットワークで提供される他サービスの影響を受けにくい安定した通信を実現したとしている。

ゲーム専用スライスを通常スライスと比較

ゲーム配信では、自宅のゲーム機を外出先から操作する利用形態を想定した。施設内に置いたゲーム機のプレイステーションと、施設外のスマートフォンXperiaを、高精細なゲーム映像を安定して配信できるよう調整した専用スライスで接続した。

この接続でのプレイを、通常スライスに接続したスマートフォンと比較した。ソニーとKDDIによると、専用スライスでは高度なグラフィックを用いたゲームを、より滑らかに安定してプレイできることを確認したという。

8K映像をカメラから別会場の大型画面へ送る

ライブ映像には、ゲーム配信とは用途の異なる専用スライスを使った。Xperiaを8K映像データの送受信機とし、メイン会場のカメラからサテライト会場の大型ディスプレイへ、5G SA経由でリアルタイム配信を実施した。

大型画面への配信が想定するのは、離れた会場の観客も参加するイベント演出だ。メイン会場の演者とサテライト会場の観客がコールアンドレスポンスするなど、会場間のやり取りを伴う利用形態を対象にした。

3D180度の8K映像をヘッドセットへ配信

映像の届け先には、サテライト会場の大型画面に加えて、ビジュアルヘッドセットのXperia Viewも使った。メイン会場とサテライト会場をライブ配信専用スライスで結び、3D180度の8K VR映像をヘッドセットへ配信した。

ソニーとKDDIは、8K映像配信の検証結果を、3月開催の音楽イベントSPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2022で活用する予定としている。このイベントは一般の視聴者も視聴できる。