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SSD上のAI向け類似検索、検索性能と収容数を調整可能に

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    検索ソフトウェアKIOXIA AiSAQで、処理要件に合わせて検索性能とベクトル収容数のバランスを選べるようになった。

  2. 実現の仕組み

    SSD容量が一定なら、ベクトル当たりの使用容量を増やして毎秒の検索処理数を高めると、収容できるベクトル数が減る。

  3. 得られた結果

    キオクシアによると、RAGシステムの設計者はハードウェアを変更せずにこのバランスを調整できる。

  4. 従来との違い

    索引をDRAMに保持せずSSD上で検索する既存のAiSAQに、性能と収容数を選ぶ設定機能が加わった。

汎用サーバー内のSSDと、類似検索で選ばれたベクトル群を描いたイラスト。手前の天秤が、ベクトル当たりの容量を増やして検索性能を高める場合と、より多くのベクトルを収容する場合の調整関係を示している。
AI生成画像

SSD上でベクトル検索を実行するソフトウェアKIOXIA AiSAQに、検索性能とベクトル収容数のバランスを選ぶ設定機能が加わった。SSDの搭載容量を変えず、RAGシステムの処理要件に合わせて両者の配分を調整する。

SSD上で検索する仕組みに設定機能を追加

キオクシアは、検索ソフトウェアKIOXIA AiSAQの新しいオープンソース版を公開した。2025年1月に初めて公開された検索基盤に、検索性能とベクトル数のバランスを設定する機能を追加した。

索引をDRAMに保持せずSSDを直接検索

AiSAQは、近いベクトルを探す近似最近傍探索をSSD向けに最適化し、SSD上で直接ベクトル検索を実行する。検索に使う索引データをDRAMに保持する必要がない構成を採っており、今回の設定機能もこのSSDベースの検索を対象とする。

毎秒の処理数とベクトル当たりの容量が連動

キオクシアによると、SSDの搭載容量が固定された構成で毎秒の検索処理数を増やすには、ベクトル当たりのSSD使用容量を増やす必要がある。その分、収容できるベクトル数は減る。反対に、ベクトル数を最大化するためにベクトル当たりの使用容量を減らすと、検索性能が低下する。

処理要件に合わせてハードウェア変更なしで調整

この容量と性能の関係に対し、新しい設定機能は両者のバランスを選ぶ手段を提供する。キオクシアによると、RAG(検索拡張生成)システムの設計者は、ハードウェアを変更せず、処理内容と要件に合わせて調整できる。キオクシアは更新した検索ソフトウェアを、RAGに加え、オフラインの意味検索など大量のベクトルを扱う用途にも適すると位置付けている。