Technology

NECのバックアップ用ストレージ、最大容量が従来の2倍の48TBに

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新モデルでは、バックアップデータを一定期間、書き換えや削除から守るWORM機能を利用できる。

  2. 実現の仕組み

    新たに書き込むデータを既存データと照合し、重複部分を排除して格納する。

  3. 得られた結果

    最大消費電力は前世代機の757Wから485Wに減った。

  4. 従来との違い

    単一ノード型の最大容量は前世代機の24TBから48TBに増えた。

重複データを集約してHDDに格納し、保護コピーをロックで示したバックアップストレージの編集イラスト
AI生成画像

NECの単一ノード型バックアップ用ストレージ「iStorage HS3-70」は、前世代機の2倍となる最大48TBの容量を備える。最大消費電力も757Wから485Wに下がり、重複排除やバックアップデータの保護機能を継承した。

単一ノード型で選べる最大容量が48TBに

NECは、バックアップ用ストレージの新モデル「iStorage HS3-70」の販売を開始した。容量は8TB、16TB、32TB、48TBの4モデルから選べる。

前世代機「iStorage HS3-60」の最大容量は24TBだった。新モデルでは最大容量が48TBとなり、従来の単一ノード型では対象外だった容量帯を選べるようになった。

冷却機構と電源周辺を改め、最大消費電力を削減

容量を増やした新モデルでは、ハードウェア基盤も見直した。NECは冷却機構と電源周辺の効率を改善し、質量を前世代機の32kgから27kgに減らした。

最大消費電力も757Wから485Wに下がった。これらは最大容量を24TBから48TBへ増やした製品での仕様値であり、容量の拡大と機器の軽量化、最大消費電力の削減が同時に図られている。

重複排除で格納量を抑え、障害と不整合に備える

容量を効率よく使うため、新モデルはデータ圧縮技術「DataRedux」を継承する。新たに書き込むデータを既存データと比較して重複を排除する仕組みで、NECによると、過去データとの重複率が95%の典型的なフルバックアップでは、格納するデータ量を最大20分の1に削減できる。

格納後のデータには、分散冗長配置技術を適用する。パリティ設定によって最大6台のHDDが同時に故障しても耐えられる構成で、定期的な整合性チェックが不整合を検出した場合は自動で修復する。

クローンとWORMで復旧用データを保護

データの複製には、重複排除を利用するクローン機能を継承した。NECは、この機能により追加の容量を消費せず、筐体内にバックアップを作れると説明している。

バックアップデータには、一定期間の書き換えや削除を防ぐWORM機能も適用できる。NECは、データが暗号化や改ざんを受けた場合、あらかじめ保護したバックアップデータから復旧できるとしている。