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カードをスマホにかざして学習実績を証明するNFT実証へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    開発済みのICカード型ハードウェアウォレットは、NFTの取引に必要な秘密鍵をオンラインネットワークから独立して保管する機器だ。

  2. 実現の仕組み

    実証では認証用アプリを起動し、読み書き機能を備えるスマートフォンにカードをかざして受講実績を証明する。

  3. 得られた結果

    実証対象の小学4〜6年生には、受講終了後に卒業証明書をNFTで発行することが決まった。

  4. 従来との違い

    ソニーは、非接触ICカード技術FeliCaで培った知見をもとに、秘密鍵を管理するカード型ハードウェアウォレットを開発した。

学習机で児童が無地のICカード型ウォレットをスマートフォンの背面にかざし、受講実績を証明する操作を示すイラスト。
AI生成画像

学習実績を表すNFTと、秘密鍵を保管するICカード型の機器を組み合わせ、スマートフォンにかざして受講実績を証明する実証が計画された。機器は開発済みで、ウォレットとの連携や認証アプリの開発を進める。

卒業証明書をNFTで発行する

電通グループ、シビラ、ソニーは、個人の学びや活動実績をNFTでデジタル化し、認証情報を管理する共同実証を行う。対象は、課外学習プログラム「Table Unstable – 落合陽一サマースクール2022(山口編)」に参加する小学4〜6年生だ。

プログラムは4月29日から5月1日に山口市で開催され、受講終了後に卒業証明書をNFTで発行する。この証明に使う秘密鍵は、ICカード型の機器で管理する。

秘密鍵をネットワークから独立して保管する

実証で扱うクレデンシャル、つまり認証情報は、デジタル資産の取引に必要な秘密鍵である。ICカード型ハードウェアウォレットは、その鍵をオンラインネットワークから独立した状態で保管する機器だ。

ソニーは、非接触ICカード技術FeliCaで培った知見をもとに、このカード型の機器を開発した。実証には開発した機器を提供し、認証アプリを使う操作につなげる。

カードとNFT用ウォレットを認証アプリでつなぐ

参加者が受講実績を示す際は、認証用アプリを起動し、読み書き機能を備えるスマートフォンにカードをかざす。この操作で受講実績を証明する計画であり、実証の運用はこれから始まる。

シビラは、NFT用ウォレットサービスunWalletを提供し、カードとの連携と認証アプリの開発を担当する。このサービスは、コア機能をスマートコントラクトで実装するコントラクトウォレットと、Webベースの操作画面で構成される。

鍵管理と実績証明の運用を検証する

認証情報を管理するサーバーはソニーが構築し、電通グループが実証の企画・運用を担当する。実証では、活動実績をNFTとして表現できるかに加え、カード型機器の利便性と管理サーバーの有効性を検証する。

検証対象には、個人の実績を表すデジタルアイデンティティ型NFTについて、流通基盤を構築する実現性も含まれる。カードによる鍵管理から実績証明の利用までを、共同実証の中で精査する。