英海軍の将来の機雷対処母船を巡る卓上演習で、ノルウェーの洋上支援船設計を採用・最適化するために必要な重要な変更が特定された。現実的な機雷対処シナリオと3D印刷模型を使い、運用構想と甲板上の課題を検討した。
機雷対処シナリオで運用構想を検証
英海軍の機雷対処能力を検討する卓上演習は、2025年11月に2日間行われた。英国の防衛科学技術研究所(Dstl)は現実的な機雷対処シナリオを設計・実装し、海軍の専門家が運用構想を検証できるようにした。
Dstlの分析官は、演習で扱う運用上の場面設定に加え、進行中の助言も提供した。シナリオで想定する任務と専門家の判断を結び付け、母船の設計検討に使う知見を得た。
3D印刷模型で甲板運用の課題を可視化
設計協力組織のNaval Design Partnering(NDP)は、将来の機雷対処母船を示す大型の説明用3D印刷模型を製作した。関係者はこの模型を使い、母船の甲板での運用を検討した。
甲板運用を形にして示すことで、関係者は設計を決める前に統合上の課題や運用上の支障を可視化・評価できた。模型は完成した船の性能を示すものではなく、設計上の検討に使われた。
ノルウェーの支援船設計に必要な変更を特定
演習から得られた知見により、ノルウェーの洋上支援船設計を英海軍の機雷対処母船向けに採用・最適化するには、重要な設計変更が必要だと特定された。Dstlは変更箇所の詳細を公表していないが、既存の設計を母船の用途に合わせて検討する際の判断材料となった。
設計検討を調達要件へつなぐ
演習と模型による検討は、母船に求める条件の整理にもつながった。Dstl、英国の防衛装備調達機関Defence Equipment and Support、NDP、英海軍関係者の協働により、調達要件が明確になった。