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1100N級ターボジェットを7カ月未満で飛行可能段階へ、デジタル設計で開発を短縮

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    飛行試験を終えた300N級ターボジェットが、英国で量産に入った。

  2. 実現の仕組み

    デジタルエンジニアリング、短い開発サイクル、モジュール設計を一つの開発工程に組み合わせた。

  3. 得られた結果

    1100N級ターボジェットは、初期構想から飛行可能段階まで7カ月未満で進んだ。

  4. 従来との違い

    新しい推進システムや派生型を年単位ではなく月単位で設計、評価、生産へ移す国内手法が整備された。

1100N級ターボジェットが、初期構想から飛行可能段階まで7カ月未満で進んだ。英国国防省とAlloyedはデジタル設計とモジュール構造を開発工程へ組み込み、別の300N級では飛行試験を終えて量産に入った。

30Nから2000Nまでを一つのエンジン群として開発

英国国防省と金属技術企業Alloyedは、推力30Nから2000Nまでを覆うターボジェットエンジン群を共同開発した。推力の異なる機種をそろえ、用途範囲を小型ドローンから大型航空機までとしている。

このうち1100N級エンジンは、初期構想から飛行可能段階まで7カ月未満で進んだ。飛行試験の完了ではなく、飛行に向けた準備が整った段階までの開発期間を示す成果である。

デジタル設計とモジュール構造で派生型の工程を短縮

開発工程は、デジタルエンジニアリング、短い開発サイクル、モジュール設計を組み合わせる。モジュール構造は、大規模な再設計をせずに将来の改良を取り込めるよう設計されている。

英国国防省によると、英国に構築したデジタル設計・モデリング手法は、新しい推進システムや派生型を月単位で設計、評価、生産へ移せるという。従来の年単位の工程に対し、設計から生産までを短い周期でつなぐことを狙った手法である。

300N級は飛行試験を終えて英国で量産へ

同じエンジン群に属する300N級は飛行試験を完了し、英国で量産に入った。1100N級が飛行可能段階にあるのに対し、300N級では試験後の生産段階まで進んでいる。

エンジン群の設計、製造、試験はいずれも英国で実施された。開発期間だけでなく、試験から量産へつなぐ工程も国内に置かれている。

国防投資と同額資金を40社超の供給網へ接続

開発プログラムは、英国国防省の投資とAlloyedによる同額資金を組み合わせる共同投資方式を採る。この資金構成で、政府の防衛投資と企業側の開発・製造能力を一つのプログラムへ接続した。

供給網には40社を超える英国企業が参加し、その中心は中小企業である。エンジン本体とデジタル設計手法に加え、国内の供給企業を含む生産体制が構成されている。