英海軍艦艇へ弾薬や補給品を洋上輸送する3隻の支援艦計画で、初号艦RFA Resurgentのキールが据え付けられ、船体構造の正式組立が始まった。モジュールは英西の複数造船所で建造し、Belfastで最終組立する。
キール据え付けで船体の正式組立へ
3隻のFleet Solid Support(FSS)支援艦の初号艦RFA Resurgentは、Navantia UKのAppledore造船所でキールを据え付けられた。英国国防省によると、キール据え付けは船体構造が形になり始める工程であり、初号艦の正式な組立開始に当たる。
建造工程は、前年に実施された鋼材切断から船体の組立へ進んだ。残る2隻の名称もRFA ReliantとRFA Resourcefulに決まり、3隻の艦名がそろった。
英西で造るモジュールをBelfastに集約
船体モジュールはAppledoreに加え、BelfastのHarland & Wolff造船所とスペインにあるNavantiaの造船所で建造される。複数拠点が分担して製作した構造物を、一つの船体へまとめる建造方式となる。
完成したモジュールの最終組立、システム統合、試験はBelfastのHarland & Wolff造船所が担う。各拠点での製作からBelfastでの統合までが、3隻を完成させる建造経路を構成する。
弾薬と補給品を航海中の艦艇へ届ける
3隻は就役後、弾薬、予備部品、食料などの必需品を航海中の英海軍艦艇へ届ける計画である。洋上で補給を受けられるようにすることで、空母打撃群を含む艦隊の長期展開を支える役割を担う。
各艦の基幹乗員はRoyal Fleet Auxiliary(RFA)の101人で、これとは別に最大80人分の居住設備を設ける。追加要員はヘリコプターや艇の運用など、任務に応じた役割を担当する想定である。
英国造船所への投資と初号艦の就役予定
FSS計画では、Navantia UKのBelfastとAppledoreの造船所へ約1億ポンドが投資される。この投資は、英国側でモジュール建造と最終統合を担う生産基盤に向けられる。
初号艦RFA Resurgentは、2030年代初頭にRFAで就役する予定である。キール据え付け後は、分散建造するモジュールの組立、統合、試験を経て就役へ進む。