新型二層液晶パネルと独自の信号処理を組み合わせ、ピーク輝度4000cd/m²を標準値とする制作向け4Kモニターが登場する。ソニーの発売予定機種BVM-HX3110は、高輝度部分の色・階調表現に加え、標準IP入力にも対応する。
二層液晶パネルと信号処理で高輝度部分を表示
ソニーが発売するマスターモニターBVM-HX3110は、31型の画面に4096×2160ピクセルを備え、HDR映像の厳密な色評価やカラーグレーディングに対応する。表示技術TRIMASTER HXは、新たに設計した二層液晶パネルと独自の信号処理を組み合わせる。
ソニーは、この構成が深い黒色や色再現を継承し、従来のピーク輝度1000cd/m²のモニターと比べて四倍以上の高輝度部分まで色と階調を表現するとしている。ピーク輝度4000cd/m²は、D65の色度座標x=0.3127、y=0.329における標準値で、保証値ではない。一部の条件では自動輝度抑制機能が動作する場合がある。
高輝度を保つ動画応答と外光反射の抑制
高輝度での動画表示には、高速動画応答用のオプションライセンスを用意する。ソニーは、この機能により高輝度を維持しながら動画のブレを低減できるとしており、利用には標準構成に加えてライセンスが必要になる。
画面の見え方には、パネル表面の外光反射を抑える技術も組み込む。ソニーは、これによって外光反射を大幅に抑制するとし、光学設計の最適化によって広い視野角にも対応するとしている。
標準IP入力でライブ制作の映像を確認
映像を受け取る構成には、SMPTE ST 2110信号用の標準IPインターフェイスを採用した。ソニーの業務用モニターで、この規格のIP入力に対応するのは初めてとなる。
この入力を利用する場面として、ソニーはライブ制作基盤Networked Liveとの組み合わせを挙げる。撮影チームは、生放送の前や放送中に画質やスイッチング状況を確認できるという。
既存モニターと色域や操作をそろえる
制作現場で既存機種と併用するため、BVM-HX3110はマスターモニターBVM-HX310と同じガンマカーブを持ち、操作の一貫性を保つ。色域も既存機種に加え、業務用モニターのPVM-Xシリーズ、LMD-Aシリーズと共通にしている。
同じ広色域を採用する機種として、ソニーは18型マルチフォーマット液晶モニターLMD-A180も発売する予定だ。31型のマスターモニターと18型のモニターを、共通の色域で組み合わせる構成となる。