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放送用カメラに光量を連続調整する可変NDフィルターを標準搭載

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    オンエアー中に光量を連続調整できる放送用カメラ2機種の発売が決まった。

  2. 実現の仕組み

    光学式可変NDフィルターが透過率を1/3から1/256まで連続的に変える。

  3. 得られた結果

    ソニーは、透過率の変更時にも物理的なフィルター枠が映像に映り込まないとしている。

  4. 従来との違い

    既存カメラを機能拡張した2機種では、大型ビューファインダーの位置を動かすスライド機構も標準装備となった。

明るいテレビスタジオのセットを背景に、三脚に載った放送用カメラの大きなレンズを描いた編集イラスト。
AI生成画像

放送用カメラの光量調整に、透過率を連続的に変える光学式可変NDフィルターが加わる。HDC-5500VとHDC-3500Vはこれを標準搭載し、ソニーによるとオンエアー中にもフィルター枠を映り込ませずに調整できる。発売は2023年12月を予定する。

透過率を連続的に変え、オンエアー中にも光量を調整

ソニーの放送用カメラHDC-5500VとHDC-3500Vは、既存のHDC-5500とHDC-3500を機能拡張した製品だ。両機種は、光を減らす光学式可変NDフィルターユニットを標準搭載し、透過率を1/3から1/256まで連続的に調整する。

ソニーは、この連続調整によって透過率の変更時に物理的なフィルター枠が映像に映り込まないとしている。光量を調整している間も映像を使えるため、オンエアー中にも透過率を変更できるという。

絞りとの連動で、明るさを保った被写界深度調整を計画

新しいフィルターユニットは、可変NDフィルターと効果フィルターを併用できる。光量の調整に加え、制作意図に合わせた効果フィルターの適用にも対応する。

ソニーは、レンズの絞りと可変NDフィルターを連動制御する機能も搭載する予定だ。この連動によって映像の明るさを一定に保ち、ピントが合って見える範囲である被写界深度を連続的に調整する。明るさを保った被写界深度調整は、搭載予定の機能として位置付けられている。

4Kの4倍速撮影には制御ユニットと専用ボードを使用

可変NDフィルターは、スローモーション撮影時にも利用できる。HDC-5500Vで4Kの4倍速撮影を行うには、カメラコントロールユニットHDCU-5000にプロセッサーボードHKCU-UHF50を搭載し、カメラと接続する必要がある。

この構成では、4倍速に加えて3倍速と2倍速の撮影フォーマットも選択できる。専用ボードは2023年12月末に発売される予定だ。

見る位置を動かす機構と、既存カメラ向けの追加ユニット

両機種には、大型ビューファインダーを動かして任意の位置に固定するスライド機構も標準搭載される。ソニーは、ビューファインダーを三脚の回転軸に近づけて固定すると操作の安定性が向上し、撮影者が広い視野角で撮影できるとしている。

可変NDフィルターは、既存カメラ向けの追加ユニットHKC-VND50としても提供される。対象はHDC-5500、HDC-5000、HDC-3500、HDC-P50で、既発売のカメラへの適用にはファームウエア更新が必要だ。新型カメラ2機種の発売は2023年12月、追加ユニットの発売は2024年を予定する。