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ソニーの自宅録音用マイク、口元を近づけた際の低音を抑制

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    ボーカルや楽器の自宅録音・配信に向けた単一指向性コンデンサーマイクC-80が開発された。

  2. 実現の仕組み

    マイクカプセルの背面にも振動膜を置き、音源を近づけた際に低音が強まる近接効果を抑える。

  3. 得られた結果

    ソニーは、プロスタジオ用マイクC-100と同等レベルの近接効果抑制を実現したとしている。

  4. 従来との違い

    プロスタジオ用マイクを基にした直径25mmのカプセルと、最上位機種と同素材の振動膜を自宅録音用の新機種に採用した。

自宅録音の場面で、歌い手がコンデンサーマイクに近づいて歌う様子と、カプセル内部の前後二枚の振動膜を示す模式的な拡大図。
AI生成画像

自宅録音用のコンデンサーマイクC-80は、カプセルの背面にも振動膜を配置し、口元を近づけた際の過度な低音を抑える。プロスタジオ用マイクの収音技術を取り入れた新機種で、ソニーは12月9日に発売する予定だ。

背面の振動膜で近接効果を抑える

音源をマイクに近づけると、近接効果によって低音域が強調される。自宅録音用の単一指向性コンデンサーマイクC-80を開発したソニーは、この変化を抑えるため、カプセルの背面側にも振動膜を置くデュアルダイアフラム構造を採用した。

ソニーによると、この構造でプロスタジオ用マイクC-100と同等レベルの近接効果抑制を実現したという。C-80は、ボーカルや楽器、ボイスコンテンツを自宅で録音・配信する用途に向けた機種だ。

25mmのカプセルと上位機種の振動膜素材

近接効果を抑えるカプセルは、C-100をベースに開発した直径25mmの収音部品だ。カプセル内の振動膜には、最上位機種のボーカル用マイクC-800Gと同じ素材を使用している。

筐体の鳴き、低周波ノイズ、過大入力に対処

収音部を収めるボディには、C-800GとC-100から継承した防鳴筐体構造を採用した。ソニーは、この構造でボディの鳴きを低減するとしている。

屋外の騒音や室内機器などから生じる不要な低周波ノイズには、搭載するローカットフィルターで対処する。過大な入力音による歪みを抑えるパッドスイッチ機能も備え、筐体構造とは別に入力音への調整手段を持たせた。

スタジオの音質調整を経て12月に発売

C-80の音質調整では、録音スタジオのソニーミュージックスタジオ東京のエンジニアと連携した。音質へのフィードバックを受け、試作品の改善を繰り返している。

生産は、ソニーグループでプロスタジオ用マイクを製造してきたソニー・太陽株式会社が担当する。ソニーは12月9日にオープン価格で発売する予定だ。