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ソニーの新型LEDディスプレイ、配線も前面から保守可能に

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新型LEDディスプレイは、パネルを外すと配線を含む全ての部品を前面から保守できる。

  2. 実現の仕組み

    工場で組み立てた2つのLEDモジュールブロックを磁石で装着し、大画面の組み立て作業を短縮する。

  3. 得られた結果

    ソニーは、新型4機種のキャビネットを2021年発売のC・Bシリーズより約10%薄型化・軽量化した。

  4. 従来との違い

    キャビネット間の電源・イーサーネットケーブルを、キャビネットの内側で配線する構造に変更した。

明るい商業施設の大型LED壁面で、前面パネルを外したキャビネット内部の配線と、磁石で装着する2つのLEDモジュールブロックを示す編集イラスト。
AI生成画像

大型LEDディスプレイのCrystal LEDに、モジュールを磁石で装着し、配線を含む全ての部品を前面から保守できる新構造が加わる。BH・CHシリーズの4機種はキャビネットも薄型化・軽量化し、4月に発売される。

磁石で取り付けるモジュールが組み立て時間を短縮

ソニーが開発したLEDディスプレイのCrystal LEDは、キャビネットを組み合わせて大画面を構築する。4月に発売するBH・CHシリーズの計4機種ではキャビネットを新設計し、2021年発売のC・Bシリーズと比べて約10%薄型化・軽量化した。

新構造では、工場で事前に組み立てた2つのLEDモジュールブロックを、磁石でキャビネットへ装着する。ソニーは、この装着方法によって、複数のキャビネットを大画面に組み上げる際の作業時間を短縮するとしている。

内部配線と出荷前の色調整で現場作業を減らす

キャビネット間をつなぐ電源ケーブルとイーサーネットケーブルは、キャビネットの内側に配線する構造へ変更した。ソニーによると、LEDパネルを外すだけで、これらの配線を含む全ての部品を前面からメンテナンスできる。

取り付けるLEDモジュールは、組み立てと色調整を済ませた状態で出荷する。ソニーは、設置時の色調整の手間を省きながら、色ずれの少ない大画面に仕上げられるとしている。

明るい場所向けの低反射と深い黒の表現を使い分ける

組み上げる画面の表示特性は、設置場所に合わせて2つのシリーズから選ぶ。BHシリーズは1,700cd/m²の輝度と外光の反射を抑える低反射コーティングを備え、ソニーは企業のエントランスや小売店舗など、明るい場所でも豊かな色彩を表現できるとしている。

CHシリーズは、1,000,000:1のコントラスト比とディープブラックコーティングによって深い黒を表現する。輝度は1,300cd/m²で、2021年発売のCシリーズに対して高輝度化している。

ロットをまたぐ増設に対応し、LED素子の効率も改善

設置した大画面は、後からモジュールを追加して増設することもできる。ソニーは、LEDの生産管理を厳密に行うことで色合わせのためのロット管理を不要にし、異なるモジュールを組み合わせられるとしている。

新シリーズは、発光効率の高いLED素子も採用した。ソニーが示す最大消費電力の比較では、CHシリーズのZRD-CH12Dは2021年発売のZRD-C12Aより約25%少なく、この削減率は両機種間の比較に限られる。