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最大40種のにおいを自分で注入するカートリッジ、発売へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    既発売のにおい提示装置向けに、ユーザーが最大40種のにおいの素を注入できるカートリッジが製品化された。

  2. 実現の仕組み

    本体のリニアアクチュエータが容器内のバルブを開閉し、微量のにおいの気流を被験者へ届ける。

  3. 得られた結果

    新カートリッジの発売と提示設定用アプリの提供は12月の予定で、アプリは本体購入時の付帯サービスとなる。

  4. 従来との違い

    新カートリッジは、用途別のにおいをユーザーが入れられるよう、着脱式の容器に注入する構成を採用した。

同心円状に並ぶ嗅素容器と、1つの容器のバルブから出口へ続く気流経路を描いた研究用カートリッジの編集イラスト。
AI生成画像

におい提示装置に、ユーザーが最大40種のにおいの素を注入するカートリッジと、提示方法を設定する専用アプリが加わる。用途に合わせてにおいの種類と提示パターンを設定する関連商品で、ソニーは2023年12月の発売・提供を予定している。

40個の容器に用途別のにおいを入れる

ソニーが製品化したカスタムカートリッジNOS-CK10は、既発売のにおい提示装置NOS-DX1000に取り付ける関連商品だ。においの素である嗅素をユーザー自身が最大40種まで注入する仕様で、嗅素を入れる小容器のサブカートリッジ40個を同心円状に配置している。

嗅素を注入するときは、小容器をカートリッジ本体から取り外して作業する。注入後は専用工具で密閉し、カートリッジ本体へ戻す手順を採る。

容器内のバルブを動かして気流を届ける

充填した嗅素の提示には、におい制御技術Tensor Valveを使う。本体のリニアアクチュエータが小容器内のバルブを開閉し、微量のにおいの気流がカートリッジ内の流路を通って被験者へ届く。

ソニーは、この制御によって多数の嗅素を混在させずに均一に提示できるとしている。強いにおいの嗅素を扱う場合も、気密性の高いカートリッジ構造でにおい漏れを抑えるという。

一覧からの提示とテスト形式を設定する

においを提示する操作は、専用アプリScent Canvasで設定する。基本テンプレートを使ってユーザーインターフェイスを組み立て、提示方法を複数のパターンから選択する仕様だ。

インデックス機能では最大40種の嗅素を一覧表示し、画像をタップして対象のにおいを提示する。テスト機能には3種類のテンプレートがあり、提示したにおいの正解を選ぶ形式や、複数のにおいから異なるものを選ぶ形式を設定できる。

研究用本体の関連商品として12月に展開

ソニーによると、既発売の本体は嗅覚関連の研究用途を中心に医療業界で使われている。今回の関連商品は、その本体にユーザー注入式のカートリッジと提示設定用アプリを組み合わせる。

新カートリッジの発売は2023年12月を予定している。専用アプリも同時に提供を開始し、本体購入時に付帯するサービスとして扱う。