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ソニーの裸眼立体ディスプレイ、視線認識をPCから本体へ

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新型の裸眼立体ディスプレイは、2K映像を4K映像へ変換して再生する機能を備える。

  2. 実現の仕組み

    高速ビジョンセンサーで瞳の位置を捉え、その位置に応じた立体映像をリアルタイムに生成して左右の目へ届ける。

  3. 得られた結果

    ソニーが公表した新型ディスプレイの色域は、Adobe RGBを約100%カバーする。

  4. 従来との違い

    従来PCが担っていた視線認識処理を、新型ではディスプレイ本体が担う構成に変更した。

明るいデザイン作業室で、人物が裸眼立体ディスプレイに映る立体的な機械部品のデザインを確認している。画面上部のセンサーと視線を結ぶ淡い光が、ディスプレイ本体による視線認識を示す。
AI生成画像

裸眼立体ディスプレイELF-SR2は、視線認識処理をPCから本体へ移した。27型の画面に新しい高速ビジョンセンサーと超解像エンジンを組み合わせ、瞳の位置に応じた立体表示を行う。ソニーは6月12日に発売する予定だ。

瞳の位置を捉えて左右の目へ映像を届ける

ソニーの空間再現ディスプレイは、高速ビジョンセンサーと視線認識技術で、画面を見る人の瞳の位置を把握する。その位置に応じて立体映像をリアルタイムに生成し、左右の目へ届けることで、裸眼での立体表示を行う。

新型のELF-SR2は、この位置認識に第2世代高速ビジョンセンサーを採用した。ソニーによると、視線認識の精度と追従性能が向上し、薄暗い環境でも視線を捉え続けられるという。

視線認識を本体へ移し、接続PCの負荷を減らす

瞳の位置を認識する処理は、従来のPC側からディスプレイ側へ移った。ソニーは、この変更でPCのCPU負荷を低減し、ゲーミングノートPCなどとの接続でも本機を駆動できるとしている。

本体は着脱式のスタンドを備え、展示用什器などにはめ込むことができる。VESAマウント規格にも対応し、一般的なモニターアームへ取り付けることができる。

2K映像の変換と左右映像の混入低減を加える

映像側には、ソニーのテレビ「ブラビア」で培った知見とデータを応用した超解像エンジンを搭載する。このエンジンによって、2K映像も4K映像へアップコンバートして再生することができる。

表示処理には、色モアレと呼ばれる偽色の補正も加わった。さらに、左右の目に届ける映像が混じって見えるクロストークを低減する処理を追加している。

15.6型から27型へ広がる原寸大表示

画面サイズは現行機種ELF-SR1の15.6型に対し、新型では27型となる。色域については、ソニーがAdobe RGBを約100%カバーする仕様を公表している。

ソニーは、大画面化で原寸大表示が可能な分野が広がり、工業製品のデザインレビューでは実物との比較、医療教育では人体構造の原寸大での確認ができるとしている。この表示機能を備えた新型の発売は、2023年6月12日を予定する。