裸眼立体ディスプレイELF-SR2は、視線認識処理をPCから本体へ移した。27型の画面に新しい高速ビジョンセンサーと超解像エンジンを組み合わせ、瞳の位置に応じた立体表示を行う。ソニーは6月12日に発売する予定だ。
瞳の位置を捉えて左右の目へ映像を届ける
ソニーの空間再現ディスプレイは、高速ビジョンセンサーと視線認識技術で、画面を見る人の瞳の位置を把握する。その位置に応じて立体映像をリアルタイムに生成し、左右の目へ届けることで、裸眼での立体表示を行う。
新型のELF-SR2は、この位置認識に第2世代高速ビジョンセンサーを採用した。ソニーによると、視線認識の精度と追従性能が向上し、薄暗い環境でも視線を捉え続けられるという。
視線認識を本体へ移し、接続PCの負荷を減らす
瞳の位置を認識する処理は、従来のPC側からディスプレイ側へ移った。ソニーは、この変更でPCのCPU負荷を低減し、ゲーミングノートPCなどとの接続でも本機を駆動できるとしている。
本体は着脱式のスタンドを備え、展示用什器などにはめ込むことができる。VESAマウント規格にも対応し、一般的なモニターアームへ取り付けることができる。
2K映像の変換と左右映像の混入低減を加える
映像側には、ソニーのテレビ「ブラビア」で培った知見とデータを応用した超解像エンジンを搭載する。このエンジンによって、2K映像も4K映像へアップコンバートして再生することができる。
表示処理には、色モアレと呼ばれる偽色の補正も加わった。さらに、左右の目に届ける映像が混じって見えるクロストークを低減する処理を追加している。
15.6型から27型へ広がる原寸大表示
画面サイズは現行機種ELF-SR1の15.6型に対し、新型では27型となる。色域については、ソニーがAdobe RGBを約100%カバーする仕様を公表している。
ソニーは、大画面化で原寸大表示が可能な分野が広がり、工業製品のデザインレビューでは実物との比較、医療教育では人体構造の原寸大での確認ができるとしている。この表示機能を備えた新型の発売は、2023年6月12日を予定する。