フルサイズセンサーと交換レンズによる映像撮影に、カメラの向きを遠隔で変える旋回機構が加わる。映像制作用カメラFR7は、旋回速度の調整から被写体の追尾、録画までを遠隔操作する構成だ。国内発売は11月11日を予定する。
フルサイズの撮像系を旋回台と一体化
ソニーの映像制作用カメラFR7は、パン・チルト旋回台とカメラを一体化し、Eマウントのレンズ交換機構を備える。撮像系には、有効約1030万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーExmor Rと、画像処理エンジンBIONZ XRを組み合わせた。
この撮像系では、フルサイズセンサーによる撮影と、表現に合わせたレンズの選択を旋回型カメラで利用できる。ソニーは、階調の記録方式S-Log3を使用した場合、明暗を記録できる幅に当たるラチチュードが15ストップ+になるとしている。
旋回速度とレンズに応じて画角を制御
撮影する方向は、左右のパンと上下のチルトで変える。どちらも旋回速度を0.02度毎秒から60度毎秒まで調整でき、ゆっくりしたカメラワークと素早い方向変更に対応する。
方向変更に加え、内蔵のWebアプリからズーム、フォーカス、録画、再生、カメラ設定をタブレットやPCで遠隔操作できる。ズームの制御範囲は装着レンズによって異なり、ソニー製電動ズーム対応レンズでは光学ズームと全画素超解像ズームを、電動ズーム非対応レンズや単焦点レンズでは全画素超解像ズームのみを制御する。
遠隔で指定した被写体へピントを合わせる
向きや画角を変えながら撮影するため、FR7は像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用するファストハイブリッドAFを搭載する。像面位相差検出AFは最大627点を備え、撮像エリアの水平方向約95%、垂直方向約94%をカバーする。
被写体へのピント合わせには、瞳に合わせ続けるリアルタイム瞳AFと、被写体を追尾するリアルタイムトラッキングも利用できる。追尾の対象はWebアプリの画面をタッチして指定でき、遠隔操作の画面から撮影方向とピント合わせの対象を選択できる。
4K・120fps撮影と記録時の電源条件
FR7は3840×2160ドットの4K撮影で最大120fpsに対応する。この撮影では画角が約10%クロップされるため、交換レンズとズームで決めた画角に、その切り出しを織り込む必要がある。
記録用にはCFexpress Type AとSDXCに対応するデュアルスロットを備える。ただし、PoE++電源で動作している間は記録・再生できないため、本体での記録には電源条件も関わる。ソニーは国内発売を2022年11月11日に予定している。