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フルサイズカメラFR7、レンズ交換と遠隔旋回を両立

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    映像制作用カメラFR7は、タブレットやPCから構図、ピント、録画などの遠隔操作に対応する。

  2. 実現の仕組み

    ピント合わせには像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用する。

  3. 得られた結果

    4K撮影は最大120fpsに対応し、その際の画角は約10%クロップされる。

  4. 従来との違い

    パン・チルト旋回台一体型カメラに、フルサイズセンサーとEマウントのレンズ交換機構を組み込んだ。

交換レンズ付きのビデオカメラを載せた旋回台を、操作する人がタブレット越しに舞台上の話者へ向けている編集イラスト。
AI生成画像

フルサイズセンサーと交換レンズによる映像撮影に、カメラの向きを遠隔で変える旋回機構が加わる。映像制作用カメラFR7は、旋回速度の調整から被写体の追尾、録画までを遠隔操作する構成だ。国内発売は11月11日を予定する。

フルサイズの撮像系を旋回台と一体化

ソニーの映像制作用カメラFR7は、パン・チルト旋回台とカメラを一体化し、Eマウントのレンズ交換機構を備える。撮像系には、有効約1030万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーExmor Rと、画像処理エンジンBIONZ XRを組み合わせた。

この撮像系では、フルサイズセンサーによる撮影と、表現に合わせたレンズの選択を旋回型カメラで利用できる。ソニーは、階調の記録方式S-Log3を使用した場合、明暗を記録できる幅に当たるラチチュードが15ストップ+になるとしている。

旋回速度とレンズに応じて画角を制御

撮影する方向は、左右のパンと上下のチルトで変える。どちらも旋回速度を0.02度毎秒から60度毎秒まで調整でき、ゆっくりしたカメラワークと素早い方向変更に対応する。

方向変更に加え、内蔵のWebアプリからズーム、フォーカス、録画、再生、カメラ設定をタブレットやPCで遠隔操作できる。ズームの制御範囲は装着レンズによって異なり、ソニー製電動ズーム対応レンズでは光学ズームと全画素超解像ズームを、電動ズーム非対応レンズや単焦点レンズでは全画素超解像ズームのみを制御する。

遠隔で指定した被写体へピントを合わせる

向きや画角を変えながら撮影するため、FR7は像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用するファストハイブリッドAFを搭載する。像面位相差検出AFは最大627点を備え、撮像エリアの水平方向約95%、垂直方向約94%をカバーする。

被写体へのピント合わせには、瞳に合わせ続けるリアルタイム瞳AFと、被写体を追尾するリアルタイムトラッキングも利用できる。追尾の対象はWebアプリの画面をタッチして指定でき、遠隔操作の画面から撮影方向とピント合わせの対象を選択できる。

4K・120fps撮影と記録時の電源条件

FR7は3840×2160ドットの4K撮影で最大120fpsに対応する。この撮影では画角が約10%クロップされるため、交換レンズとズームで決めた画角に、その切り出しを織り込む必要がある。

記録用にはCFexpress Type AとSDXCに対応するデュアルスロットを備える。ただし、PoE++電源で動作している間は記録・再生できないため、本体での記録には電源条件も関わる。ソニーは国内発売を2022年11月11日に予定している。