400mmと600mmの超望遠単焦点レンズに、三脚座を除いて1kg未満の2機種が加わった。カメラ側へ重心を寄せ、被写体を追って構図を変える手持ち撮影に配慮した設計で、色収差の補正、高速AF、光学式手ブレ補正を組み合わせる。
1kg未満の本体とカメラ側に寄せた重心
ソニーが製品化した超望遠単焦点レンズ「FE 400mm F4.5 GM OSS」と「FE 600mm F6.3 GM OSS」は、35mmフルサイズ対応のEマウント用レンズだ。三脚座を除いた質量は、400mmモデルが約994g、600mmモデルが約995gとなる。
両レンズは軽量化に加え、重心をカメラ本体側に寄せている。ソニーは、この重量バランスによって動く被写体を追うフレーミングや流し撮りで高い操作性を発揮するとしている。
特殊ガラスと薄膜で収差と逆光の影響を抑える
光学系には、スーパーEDガラス3枚とEDガラス1枚を配置した。ソニーは、この構成で超望遠域の色収差などを補正し、画面中心から周辺まで高い解像性能を実現するとしている。
逆光時の描写には、レンズ全面に均一な薄膜を施すナノARコーティングIIを用い、ゴーストやフレアを抑える。ぼけ描写には11枚羽根の円形絞りを使い、設計と製造工程で球面収差を最適化することで、やわらかなぼけを実現するという。
2基のリニアモーターが高速連写のピント追随を支える
ピント合わせは、XDリニアモーター2基とレンズに最適化した制御アルゴリズムが担う。ソニーは、高速・高精度かつ静粛なAFを実現するとしており、両レンズはフルサイズミラーレスカメラ「α9 III」の最高約120コマ/秒のAF/AE追随連続撮影にも対応する。この連写速度はソニー内部測定に基づき、撮影条件によって低下する。
手持ち撮影のブレには、レンズ内の光学式手ブレ補正で対応する。対応カメラと組み合わせれば、カメラ側のアクティブモードや手ブレ補正の協調制御も利用できる。
動画の画角補正とテレコンバーターによる焦点距離の拡張
動画撮影では、対応カメラのブリージング補正によって、フォーカス位置に応じた画角の変化を補正できる。有効にすると画角と画質がわずかに変化し、補正しきれない場合もある。
焦点距離を延ばす場合は、別売の2倍テレコンバーター「SEL20TC」に対応する。装着時の焦点距離は400mmモデルが800mm、600mmモデルが1200mmとなる。
操作部には、機能を割り当てられるフォーカスホールドボタンを4カ所に備える。両レンズは10月9日に発売予定だ。