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立体音響制作向けヘッドホン、背面開放で内部反射音を低減

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    ソニーは、立体音響制作向けモニターヘッドホンMDR-MV1を開発し、5月12日に発売する。

  2. 実現の仕組み

    ドライバー背面を塞がず、内部反射音が信号処理で付与した反射音情報に及ぼす影響を抑える。

  3. 得られた結果

    ソニーは、専用ドライバーの柔軟で歪みにくい振動板により、5Hz~80kHzの再生帯域を実現したとしている。

  4. 従来との違い

    MDR-MV1の音響構造では、ドライバーの前面と背面を広い開口部でつないだ。

音響制作卓を背景に、背面を開放したモニターヘッドホンのカップ内部と、ドライバー前後をつなぐ開口部を描いた編集イラスト。
AI生成画像

立体音響制作向けモニターヘッドホンMDR-MV1は、ドライバー背面を開放し、内部反射音を抑える構造を採用した。ソニーは、信号処理で加えた反射音情報への影響を抑え、音場を正確に再現するとしている。発売は5月12日を予定する。

信号に加えた反射音を内部反射で乱さない

立体音響をヘッドホンで再生するときは、信号処理によって空間の反射音情報を音源に加える。この情報を使い、仮想的な立体音場を再現する。

ソニーが開発した制作向けモニターヘッドホンMDR-MV1は、音を出すドライバーユニットの背面を音響的に塞がない。ソニーは、この背面開放型の構造によってヘッドホン内部の反射音を低減し、信号処理で付与した反射音への影響を抑えるとしている。

前面と背面をつなぐ開口部で通気を制御

背面を開放したドライバーには、前面と背面をつなぐ広い開口部も設けた。この開口部では、音響レジスターが通気を制御する。

ソニーは、通気制御を最適化することで不要な空間共鳴を排除するとしている。この制御により、色付けの少ない自然な低音域再生を可能にするという。

専用振動板と背面ダクトで再生帯域と低音を支える

ソニーは、専用ドライバーユニットに歪みにくく柔軟な振動板を搭載し、5Hz~80kHzの再生帯域を実現したとしている。音響構造による反射音と共鳴の制御に、この振動板による広帯域再生を組み合わせる。

ドライバー背面には、音響負荷ダクトを直結するビートレスポンスコントロールを採用した。ソニーは、ダクトによって振動板の動作を最適化し、低音域の量感と中音域との分離感を両立するとしている。

制作作業の装着と接続を支える交換可能なケーブル

音源を確認する際に耳へ接するイヤーパッドには、スエード調人工皮革と厚みのある低反撥ウレタンフォームを使う。ケーブルは本体から着脱でき、接続部をスクリュー式で固定する構造を採用した。

接続先には直径6.3mmのステレオ標準プラグを使い、付属の変換アダプターで直径3.5mmのステレオミニジャックにも対応する。ソニーは、このモニターヘッドホンを5月12日に発売する。