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カメラ停止後も撮影データを送れる5G通信機器

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    カメラを起動していない移動中にも撮影データを送れる5G通信機器PDT-FP1が、3月22日に発売予定となった。

  2. 実現の仕組み

    物理SIMとeSIMを備え、異なる通信事業者との契約により電波状況に応じた回線の自動切り替えに対応する。

  3. 得られた結果

    ソニーの調査では、新開発の冷却ファンが最大40°Cの環境でも熱遮断を防ぐ。

  4. 従来との違い

    撮影データを通信機器の本体に保存し、カメラの稼働状態から外部への転送を切り離す構成を採用した。

画面左の電源が切れたカメラから、保存済みの画像データを中央のポータブル通信機器が受け取り、内部の冷却ファンとダクトを示す断面のそばを通って、右のクラウドサーバーへ無線送信している編集イラスト。
AI生成画像

撮影データを通信機器へ取り込めば、カメラを停止した移動中にも送信できる。5G対応のポータブルデータトランスミッターPDT-FP1は、本体への保存と外部への転送を担う機器として、3月22日に発売予定だ。

撮影データを本体へ移し、カメラ停止後も送る

ソニーが発売するPDT-FP1は、映像と静止画の伝送に特化した無線通信機器だ。ソニーによると、カメラから本体へのデータ転送を完了すれば、カメラを起動していない移動中でも、保存済みのデータを外部へ送ることができる。

データの取り込みには、ソニー製の対応カメラとのケーブル接続を使う。取り込んだ写真や動画は、指定したFTPサーバーや対応クラウドサービスへ自動転送できる仕様で、保存先には256GBの内蔵ストレージと最大1TBのmicroSDXCカードを利用できる。

保存したデータを、電波状況に応じた回線へ送る

本体からの送信には、独自のアンテナ構造と配置を採用した5G通信系を使う。対応する通信方式には、5Gミリ波帯、Sub6、スタンドアローン方式の5G、ローカル5Gが含まれる。

回線側では物理SIMとeSIMを備え、電波状況に応じてつながりやすい回線を自動選択し、SIMを切り替えてデータを送ることができる。この機能には異なる通信事業者との契約が必要で、接続や通信速度があらゆる環境で保証されるわけではない。

冷却ファンとダクトで連続通信を支える

連続通信を支える冷却系には、新開発のファンと内部の熱を放散するダクト構造を組み合わせた。ソニーの調査では、このファンは最大40°Cの環境でも熱遮断を防ぐとしている。

ファンの動作モードは、オート(バランス)、冷却優先、静音優先から選択できる。撮影状況に合わせ、冷却と静音のどちらを優先するかを設定する構成だ。

接続と給電を併用し、転送状況を画面で確認する

カメラとの接続には、LANポート、USB Type-C端子、HDMI Type-A端子を備える。充電用のUSB Type-C端子も別にあり、外部給電を続けながらライブ配信やカメラからのデータ転送を行うことができる。

転送中は、対応アプリケーションを使うことで、6.1インチのディスプレイに通信品質とファイル伝送状況を同時表示できる。対象は静止画転送・タグ付けアプリのTransfer & Tagging、クラウド連携アプリのCreators’ App、クラウド映像制作ソリューションのCreators’ App for Enterpriseである。