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カメラの景色を網膜へ投影する撮影キットをソニーが製品化

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    ソニーは、画面などが見えづらい人も、網膜へ投影されたカメラ映像を見て写真や動画を撮影できるとしている。

  2. 実現の仕組み

    レーザ網膜投影は眼のピント調節能力の影響を受けにくく、ピントの合った画像を網膜の周辺部まで届ける。

  3. 得られた結果

    撮影キットの販売価格は税込109,800円に決まり、ソニーが一部費用を負担する。

  4. 従来との違い

    高倍率ズームカメラと網膜投影ビューファインダーを組み合わせ、撮影用の一つのキットとして製品化した。

山と湖を望む屋外で、人物がコンパクトズームカメラのビューファインダーを覗いて撮影する編集イラスト。接眼部に風景が映り、撮影中の景色を確認する仕組みを示している。
AI生成画像

カメラが捉える景色をレーザで網膜へ投影する撮影キットが製品化された。眼のピント調節能力の影響を受けにくい映像確認方式を、高倍率ズームカメラと組み合わせる。ソニーはロービジョン者に向け、3月24日に数量限定で発売する。

高倍率ズームカメラに網膜投影の映像確認を組み込む

ソニーの網膜投影カメラキット「DSC-HX99 RNV kit」は、デジタルカメラ「DSC-HX99」と、株式会社QDレーザのビューファインダー「RETISSA NEOVIEWER」を組み合わせる。カメラが捉えた景色を網膜へ投影する構成で、ソニーは、従来のビューファインダーや画面では映像が見えづらい人も写真や動画を撮影できるとしている。

対象となるロービジョンは、視覚の障がいにより、眼鏡やコンタクトレンズを装着しても日常生活に見えにくさなどの不自由が生じる状態を指す。このキットは、そのような人の撮影に向けて、カメラと網膜投影ビューファインダーを一つの製品にまとめたものだ。

眼のピント調節に左右されにくい投影方式

ソニーによると、網膜投影ビューファインダーは、眼のピント調節能力の影響を受けにくいレーザ網膜投影方式を使う。ピントの合った画像を網膜の周辺部まで投影することができるが、障がいの部位や程度によっては、投影された映像を認識しにくい場合がある。

網膜機能の低下は、映像の認識が難しくなる場合の一例に挙げられている。このビューファインダーは医療機器ではなく、特定の疾患の治療や補助、視力補正を意図する製品ではない。

広角から超望遠まで撮影し、保存画像を取り出す

撮影側のカメラは、35mm判換算で24〜720mmの画角に相当するズームレンズを搭載する。広角から超望遠までをカバーし、RAW形式での記録にも対応する。

保存した静止画や動画は、USBケーブルを使って取り出し、共有することができる。記録メディアは付属しないため、撮影内容の保存には別売のメモリースティック マイクロまたはmicroSDメモリーカードを用意する必要がある。

実機体験を購入条件に、税込109,800円で発売

ソニーはキットを3月24日に数量限定で発売し、ソニーストア販売価格を税込109,800円に設定した。この価格で提供するため、ソニーが一部費用を負担する。

購入できるのは、発売日以降にソニーの直営店舗でキットを体験した人に限られる。購入可能台数は原則として1人1台となる。