携帯音楽プレーヤーの新型ウォークマンWM1シリーズは、PCM音源を11.2MHz相当のDSD信号へ変換する機能を搭載した。AndroidとWi-Fiで音楽サービスを直接利用できる構成に、アナログ・デジタルブロックを物理的に遮断する回路配置を組み合わせる。発売は3月25日を予定する。
音楽サービスを本体へ取り込み、回路を物理的に分離
ソニーの携帯音楽プレーヤーNW-WM1ZM2とNW-WM1AM2は、Androidを新たに搭載し、Wi-Fi接続にも対応した。ストリーミングサービスやダウンロードサービスを本体で直接利用できる構成となっている。
Androidを搭載する回路では、基板上のオーディオ回路の配置を最適化した。アナログブロックと、CPUや内蔵メモリなどを載せたデジタルブロックの間を物理的に遮断する構造を採用している。
PCMからDSDへの変換を選び、有線で再生
両機種は、PCMとDSDという異なるデジタル音声形式の間で信号を変換する「DSDリマスタリングエンジン」を新搭載した。PCM音源を11.2MHz相当のDSD信号へ変換する機能で、利用者はONとOFFを切り替えられる。
再生を担うフルデジタルアンプ「S-Master HX」は、最大11.2MHzのDSDネイティブ再生に対応する。この再生が有効なのは、音楽再生アプリ「W.ミュージック」を使い、有線でバランス接続した場合に限られる。アンバランス接続では、DSD音源をリニアPCMへ変換して再生する。
電源のコンデンサーと銅シャーシを更新
オーディオブロックの電源では、全てのバイパスコンデンサーに新開発の高分子コンデンサー「FTCAP3」を採用した。ソニーは、新開発の大容量固体高分子コンデンサーによって急激な電圧低下を防ぎ、正確な信号出力を可能にするとしている。
上位機種NW-WM1ZM2の筐体には、純度約99.99%の総削り出し無酸素銅シャーシを採用した。シャーシの不純物は、従来機NW-WM1Zと比べて約4分の1に減っている。
圧縮音源を最大192kHz・32bit相当へ拡張
音声処理機能「DSEE Ultimate」は、楽曲データを学習したAIで再生中の楽曲をリアルタイムに分析する。圧縮音源のビットを拡張し、サンプリング周波数を高めることで、最大192kHz/32bit相当へアップスケールする。
ソニーは、AIアルゴリズムの進化によって、44.1kHzおよび48kHz/16bitのCD音質相当音源についてもアップスケーリング性能を高めたとしている。両機種は3月25日に発売する予定だ。