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ソニーの新型ヘッドホン、8つのセンサーと2つのプロセッサーで騒音を抑制

この記事のポイント

  1. 実現したこと

    新型無線ヘッドホンは、装着状態や環境に応じて騒音抑制を自動調整する機能を備える。

  2. 実現の仕組み

    左右計8つのセンサーで騒音を収音し、2つのプロセッサーでセンサー信号を制御する。

  3. 得られた結果

    ソニーは、ドライバーの柔らかいエッジ部によって低音域のノイズ除去も向上したとしている。

  4. 従来との違い

    従来機のノイズキャンセリング用プロセッサーQN1を引き継ぎ、統合プロセッサーV1を追加した。

飛行機の窓辺に置かれた無銘の無線ヘッドホン。左右のイヤーカップに計8つのセンサーを示す印があり、下部の2つのプロセッサー図とつながっている。周囲から届く音の波がイヤーカップ付近で弱まる様子を描いたイラスト。
AI生成画像

無線ヘッドホンWH-1000XM5は、左右計8つのセンサーで騒音を捉え、2つのプロセッサーで信号を制御する。装着ずれや気圧変化に合わせた自動調整も備え、集音、処理、装着条件への対応を組み合わせて騒音を抑える。

内外のセンサー信号を2つのプロセッサーで制御

ソニーの新型無線ヘッドホンWH-1000XM5は、外側と内側に左右4つずつ、計8つのノイズ収音センサーを配置した。ソニーは、この集音構成と2つのプロセッサーを組み合わせ、センサー信号を高精度に制御することで、高いノイズキャンセリング性能を実現するとしている。

処理回路には、従来機WH-1000XM4のノイズキャンセリング用プロセッサーQN1を引き継いだ。そこへ統合プロセッサーV1を追加し、2つのプロセッサーを使う構成にした。

30mmドライバーの柔らかいエッジで低音域にも対応

騒音抑制を担う構成には、専用設計の30mmドライバーユニットも含まれる。振動板のドーム部にはカーボンファイバーコンポジット素材を使い、軽量で高剛性なドーム部と柔らかいエッジ部を両立した。

ソニーは、この柔らかいエッジ部が低音域の感度を高めるとしている。その特性によって、低音域のノイズ除去も向上したという。

装着ずれと気圧変化に合わせて騒音抑制を調整

集音と処理の特性を装着条件に合わせるのが、新搭載の自動調整機能オートNCオプティマイザーだ。髪型や眼鏡の有無、装着ずれなどの個人差を自動で検出し、装着状況や環境に合わせてノイズキャンセリングの特性を常に最適化する。

環境への対応には気圧センサーも使う。飛行機への搭乗中などに気圧が変化した場合も、その変化に対してノイズキャンセリングを最適化する。

通話では口元の声を環境ノイズから分離

通話時の集音には、左右2つずつのマイクを使う。ソニーによると、口元への指向性を高めるビームフォーミングと、5億サンプルを超える機械学習で構成したアルゴリズムを組み合わせ、ユーザーの声と環境ノイズを分離して発話を抽出するという。

風ノイズへの対策として、内部マイク周辺の構造も新規設計した。ソニーは、このヘッドホンを5月27日に発売する予定だ。